2019年4月10日(水)

筑西の本城町自治会 「令和みこし」誕生へ 子ども用、改元日にお迎え

本城町の引退する子どもみこしを囲む自治会関係者=筑西市甲の本城町児童会館
本城町の引退する子どもみこしを囲む自治会関係者=筑西市甲の本城町児童会館

筑西市甲の本城町自治会は、元号が平成から令和に変わる改元の5月1日、新しい子どもみこしをお迎えする。同市伝統の大みこし「明治みこし」=1895(明治28)年創建、約1トン=と「平成みこし」=1992(平成4)年創建、約2トン=に続く「令和みこし」の誕生になる。納入日は昨年8月ごろ決定され、偶然にも改元の日に重なった。重量約100キロの子どもみこしだが、伝統継承と新時代への住民の願いを乗せた意義深いみこしになる。

同市下館地区は、おみこしの伝統で広く知られている。毎年7月の「下館祇園(ぎおん)まつり」は、明治みこしや平成みこしの大みこしをはじめ、各地区の子どもみこし約30基が稲荷町通り周辺に集結、壮大なみこしの競演が繰り広げられる。

本城町は旧下館藩の下館城のあった地域で、子どもみこしを保管する同町児童会館は同城の本丸に当たる。これまでの同町の子どもみこしは江戸時代中期の享保年間に作られたもので、1924(大正13)年に東京都千代田区の神田明神から譲り受けた。重さは100キロで金色の屋根が特徴だ。76(昭和51)年に大改修を行い、大切に活用されてきた。現在、町内の小中学生は約40人に減少。近年は大人が担ぎ手の中心になっている。

しかし、みこしは老朽化のために屋根の蕨(わらび)手の部分や柱の傷みが進み、専門業者から「修理不能」と指摘された。約12年前から「新調しよう」と自治会内で声が上がり、町内の住民約850人などから寄付金を募った。宝くじの補助金も活用し、日本木工振興(前橋市)に新みこしを発注。総工費は約375万円。納入日は昨年8月ごろ、「子どもたちが集まれるゴールデンウイークが良いだろう」と決定された。新しいみこしは、重さがほぼ同じで少しだけ背丈が高くなる。

子どもの頃からみこしに親しんできた同自治会関係者は「改元にぶつかったみこし新調は、感慨深い」と声をそろえる。「みこしが町内の輪を作ってきた。古いみこしはよく頑張ってくれた」と池沢理夫さん(75)。中島義夫さん(72)は「まつりのにぎやかさは昔も今も同じ。新みこしが住民の結束の軸になれば」。自治会長の坂入勉さん(69)は「町内でみこしを新調するのは、100年に1回あるかどうか。将来へ希望を託す『令和みこし』になる。伝統文化を継承し、ずっと続けてほしい」と願いを込める。

新しいみこしを同会館に迎え入れるのは5月1日午前10時。同3日には赤飯1俵をたき、町内約310戸に配布。さらに同4日午後10時から同会館前で新みこしのお披露目渡御を行い、地元の子どもたちが初めて担ぐという。引退するみこしは同会館に展示される。(冨岡良一)



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