2019年4月11日(木)

10年ぶり 茨城県内はしか感染2桁 海外渡航者の発症増

今年に入り茨城県内のはしか感染者が10人に上り、2桁の大台に乗った。感染者が10人以上に上るのは、2008〜09年に全国で大流行して以来10年ぶり。感染者の多い東南アジアなど海外への渡航者が帰国後に発症するケースが増えていることから、県は渡航前にワクチンを接種するなど感染防止の徹底を呼び掛けている。

県健康危機管理対策室によると、9日現在で県内のはしか感染者は0〜48歳の男女10人。このうち半数の5人が、フィリピンやベトナムなど海外に渡航し、帰国後に発症している。

過去の県内感染者数では、10〜20代を中心に全国的に大流行した08年が爆発的に増加して108人を記録。その後は09年に10人、10年に5人と1桁台に落ち着いた。11〜18年までも0〜3人だった。

同室などによると、東南アジアやアフリカなど海外に渡航して感染するケースが全国的に後を絶たないという。はしかは現在、フィリピンで大流行している。県内で今年初めて発症した男児も1月8日に家族と同国から帰国した翌9日、発熱と発疹の症状が現れた。

日本では現在、ワクチンの予防接種を2回に定期化。1歳と小学校就学前の2回に接種するようになっている。世界保健機関(WHO)は15年、日本を国内に由来する型のウイルス感染が確認されない「排除状態」と認定。このため国内感染は全て海外由来のウイルス型だ。

同室は「海外に行く前に渡航先のはしかの流行状況などを調べた上で、2回の接種履歴がない場合は予防接種を」と呼び掛けている。特に20歳代後半から40歳代は、ワクチン接種の機会が1回だけだったために免疫が不十分で、感染リスクが高いと指摘している。

厚生労働省によると、はしかは発症すると高熱と発疹が出現し、千人に1人の割合で脳炎を起こして死亡する場合もある。妊娠中に感染すると、流産や早産を引き起こす可能性もある。感染力は非常に強く、空気感染や飛沫(ひまつ)感染し、潜伏期間は最大21日間に及ぶ。二次感染を防ぐため、同室は「感染が疑われる場合は、事前に医療機関に電話で相談した上で受診してほしい」としている。(成田愛)



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