2019年4月13日(土)

常陸太田「五反田」 地域彩る水辺のサクラ

10年前、住民ら植樹

「100年後の子どもたちのために」と活動するサクラ管理有志のメンバー=常陸太田市瑞龍町
「100年後の子どもたちのために」と活動するサクラ管理有志のメンバー=常陸太田市瑞龍町

常陸太田市の瑞龍、馬場、増井の各町の地域住民が10年前に、地域の環境美化などを目的に植樹したサクラが花見を楽しめるほどに育った。「100年後の子どもたちのために」の思いを込めて、追加植樹はもちろん、草刈りや防護柵の設置作業などに取り組んできた。関係者は「山郷ののどかな水辺を訪れ、ゆったりとした気分で花見を楽しんでほしい」と勧める。

同所へのサクラの植樹は2008年に、3町に関わる「長尾谷津水利組合」の組合員を中心に、子ども会や老人クラブなどの団体も加わって「長尾谷津の環境を守る会」を発足したことがきっかけ。守る会は農地と水、環境を良好な状態で次世代へ引き継ぐことなどを目標に、ごみ拾いや草刈り、中学生と一緒に水質調査やホタルの勉強会などにも取り組んだという。

活動を始めて2年後「五反田ため池」周辺にサクラの植樹を行った。守る会は13年に解散したが、その後も瑞龍の水利組合員有志で、樹木の管理をしながら毎年、数本のサクラを植えてきた。植樹ばかりでなく、下草刈りや枝切り、完全管理のための防護柵の設置作業も行っている。

今年は開花の早い河津桜10本を植え、サクラのほかに山モミジや梅なども含めると40本を超える植樹を行っている。「サクラは水に映る姿が美しい」と、水辺に近い景観のいい場所を選んで植え、今では「五反田の桜」として知られるようにもなった。

糸シダレサクラが満開を迎えようとしている6日、メンバーや地域住民らが集まり花見を楽しんだ。武藤次雄さん(80)は「近くにわが家の田んぼがあって、子どもの頃には妹たちの面倒を見ながらよく遊んだ場所。懐かしいし花見ができてうれしい」と目を細めた。

サクラ管理有志代表の海野巌さん(75)は「素人なのでうまくいかないこともあるが、これからボタンザクラの開花や山モミジの若葉も楽しめる。ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。(飯田勉)



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