2019年4月16日(火)

J2水戸 首位浮上 悲願J1へ高まる期待

チーム成熟 選手躍動

第9節甲府戦に勝利し、決勝ゴールを決めた志知孝明と喜びの握手を交わす水戸のサポーターら=14日午後、山梨中銀スタジアム▼
第9節甲府戦に勝利し、決勝ゴールを決めた志知孝明と喜びの握手を交わす水戸のサポーターら=14日午後、山梨中銀スタジアム▼

サッカーJ2水戸ホーリーホックが14日、リーグ戦第9節でヴァンフォーレ甲府との無敗対決を制し、首位に再び浮上した。就任2年目の長谷部茂利監督(47)の指揮の下、戦術が浸透、新加入を含め選手たちが躍動している。クラブ創設25周年の節目にJ1昇格という悲願達成を目指すチームに、サポーターの期待が徐々に高まっている。

■浸透度増す戦術
チームは今季、7季ぶりの開幕3連勝を果たした。好発進し、その後も順調に勝ち点を積み重ねている。開幕ダッシュに成功したがその後に失速した昨季と異なり、今季は戦い方に確かな実力が垣間見える。

絶好調の要因は、チームの成熟と的確な選手補強。

長谷部監督は就任1年目の昨季、22チーム制となった2012年以降でクラブ最高順位、最多勝ち点を更新した。その中心を担った選手が今季は先発メンバーに8人も残り、おかげで戦術の浸透度が増し、躍進につながっている。

特に光るのは前線からの連動した守備。総失点数は9試合で4失点とリーグ最少を記録している。その起点として主にFW黒川淳史(21)が相手パスコースを限定し、後ろの選手がパスの受け手を狙う。長谷部監督は「大きく崩されることはなくなってきている」と手応えを感じている。

■選手補強が奏功
また選手補強が功を奏し、決定力不足と単調な攻撃といった昨季の課題が解消されつつある。

1月の新体制発表で西村卓朗強化部長(41)は「こういう要素があったらいいなというところを上手に足せた」と自信をのぞかせた。

言葉通り、新加入選手のFW清水慎太郎(26)はチーム最多の3得点、DF志知孝明(25)が2得点、FW村田航一(22)も1得点とそれぞれ攻撃で貢献。得点力は上積みに成功している。

また志知と岸田翔平(29)の両サイドバックの加入は攻撃に幅をもたらした。MFの木村祐志(31)と茂木駿佑(22)はボールをつないで崩す。2人はサイドバックが攻め上がる時間をつくり、新加入選手の長所を引き出している。結果、クロスからの得点が4分の1に満たなかった昨季に対し、今季は約半数が両サイドのクロスからの得点となった。

■実現可能な目標
躍進の背景には、J1昇格が実現可能な目標になったことがある。昨年、水戸は条件付きながらJ1に昇格できる資格を獲得した。チーム最古参のGK本間幸司(41)が「J1昇格が現実的に目指せる目標になった」と強調し、確実に選手の意識も変わった。

そして今季。水戸は序盤戦ながら絶好調。自動昇格圏の2位以内、昇格プレーオフ圏内の6位以内を目指し、サポーターからの期待も徐々に高まっている。

城里町、自営業、高野祐一さん(42)は「このままいってJ1昇格できればと思う。選手たちが言っていることだが、一試合一試合頑張ってほしい」と声を弾ませた。 (藤谷俊介)



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