2019年4月24日(水)

つくば市 自動運転の電動車椅子 公道で初、実証実験 人乗せ安全走行確認

自動運転する電動車椅子に試乗する五十嵐立青市長=つくば市研究学園のTX研究学園駅前
自動運転する電動車椅子に試乗する五十嵐立青市長=つくば市研究学園のTX研究学園駅前

つくば市は、産業技術総合研究所(産総研)、自動車メーカーのスズキと共同で、同市研究学園のつくばエクスプレス(TX)研究学園駅前で、自動運転の電動車椅子が歩道を走る実証実験に乗り出した。人が乗った状態で安全に走行できるかを確認した。市によると国内初の試みで、将来的には、高齢者や障害者の新たな交通手段へ技術を生かしたい考えだ。

電動車椅子はシニアカーなどとも呼ばれ、走行速度は最高6キロ、道交法上は「歩行者」に当たる。運転免許は必要なく、歩行が困難な高齢者や障害者の生活に欠かせない道具となりつつある。

実験は22日行われ、スズキが製造販売する電動車椅子に産総研が開発したセンサーを搭載した。目的地までの地図を記憶させることで、自動運転を可能としており、前方の歩行者や障害物を感知し、よけて走行することができる。

実証実験は、同駅前の歩道約150メートルで行われ、五十嵐立青市長らが試乗し、時速約4キロで走行。人が乗った状態で安全に走行できるかなどを確認した。産総研の阪野貴彦(あつひこ)スマートモビリティ研究チーム長は「いずれは初めて行く場所でも対応できるようにしたい」と話した。

高齢者の運転免許返納後の交通手段確保も課題となっていることから、五十嵐市長は「(コミュニティータクシーやバスの)つくタク・バスの拡大にも限界がある。高齢者に運転免許返納を求めるだけでなく、代替手段の開発が必要」と話した。

同市は2018年8月、提案した地方創生事業が、国の支援する「近未来技術等社会実装事業」に選定され、「自動運転移動支援ロボット」プロジェクトを推進している。(吉原宗康)



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