2019年4月25日(木)

つくばの建築研 耐震実験へ新装置 部材、最大2000トン加圧

耐震性能を実験する加力装置。中央下の部分に実験対象の建築部材が入っている=つくば市立原
耐震性能を実験する加力装置。中央下の部分に実験対象の建築部材が入っている=つくば市立原

つくば市立原の建築研究所は、大地震を想定し、さまざまな建築部材に大きな力を加え耐震性能を実験する新装置を完成させた。従来装置の倍となる最大2千トンの力を加えることができ、国内最大級という。地震に強い建築構造や部材の評価につなげる。

公開したのは「静的加力装置」。高さ約12メートル、幅約14メートル、奥行き約6メートルの鋼鉄製で、7台の大型油圧シリンダーを備える。装置の内部に実験対象となる建築構造部材を入れ、油圧シリンダーを使い垂直方向と水平方向に最大2千トンの力を加えることができる。

実験対象は、鉄骨で組んだ骨組みや柱、壁などの建築部材。高さは約8メートルのものまで入る。地震を想定した振動実験と異なり、最大2千トンの圧力や引っ張る力を静かに加えていくことで、部材がどれだけ圧力に耐えられるかや、圧力に弱い部分を確認できる。

実験はコンピューター制御され、2方向から同時に力を加えることができ、地震による複雑な力のかかり方により近づける。これまで検証が難しかった実際の大きさの耐震壁や大型コンクリート杭部材が大地震時に受ける力を再現し、建築物を継続使用する際の性能を検証できる。

向井智久主任研究員は「大地震で損傷を受けた建物も、そのまま住んだり使い続けたりできるか判断するための検証にもつながる」と意義を強調した。(綿引正雄)



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