2019年5月4日(土)

結城家初代当主の館跡 「城の内遺跡」本調査へ

市、保存・活用法を検討

本年度から本調査に乗り出す「城の内遺跡」=結城市結城
本年度から本調査に乗り出す「城の内遺跡」=結城市結城

結城市は本年度、結城家初代当主・朝光の館跡と伝わる「城の内遺跡」(同市結城)の発掘調査に乗り出す。2018年度に実施した試掘調査で、鎌倉時代の堀跡と思われる遺構や陶器などの遺物が確認され、結城家との関連性が非常に高い遺跡であることが判明。本年度は本調査に着手し、文化財としての保存・活用方法を検討していく考えだ。

結城家は1183年、源頼朝から小山朝光が結城の地を与えられ、結城朝光を名乗ったのが始まり。以後、18代、約400年にわたり結城を治めた。

同遺跡は、東西約178メートル、南北約128メートルで、堀と土塁で長方形に区画された中世の武家屋敷跡。鎌倉時代の初め、朝光によって造られ、室町時代に現在の結城城跡に新たに城を築くまで、結城家の館があったとされている。現在は散策道が造られ市民に開放されている。

結城駅南側の市民文化センターアクロスから南約1キロの距離にあり、20年度に完成予定の新庁舎の職員駐車場として検討されていた。

18年9月に試掘調査を実施。遺跡内の約650平方メートルを対象に、トレンチ(試掘坑)による調査を行った。同遺跡からは、鎌倉から室町時代のものと思われる箱薬研堀(やげんぼり)状の堀をはじめ、土杭(つちぐい)や溝、竪穴が確認された。このほか、陶器や茶わん、近代瓦、1078年に初めて鋳造された銅銭などが出土。遺構や出土品の状況から、結城家との関連性がうかがえるという。

本年度実施する本調査は19年度当初予算で、1200万円を計上した。試掘調査で出土した遺構に沿って詳しく調査するほか、土壌分析などを通じて、総合的に調べる。5月中に業者選定の入札を行い、調査に乗り出す考えだ。結果は、現地説明会を開き公表する。

市教育委員会生涯学習課は「遺跡の内容を明らかにし、今後の保存と活用方法を検討していく」としている。 (平野有紀)



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