2019年5月7日(火)

筑波山観光・活性化策 ブランド化へ産学官連携

地図やウェブ新調 多言語サービスも

地図やステッカーを制作したターバンの関係者=つくば市松代
地図やステッカーを制作したターバンの関係者=つくば市松代

筑波山観光を活性化させようと、県は民間企業や県内の大学と組んで、デザインを活用した筑波山のブランドづくりを進める。登山やトレイルランを愛好する若者向けに地図やウェブサイトを新調し、土産品や飲食の新商品開発も支援する。増え続けるインバウンド(訪日客)にも照準を合わせ、多言語でのサービスや情報も提供。新しい筑波山のイメージをつくり出し、リピーターや幅広い客層の開拓につなげる。

県が取り組むのは、筑波山と霞ケ浦の広域エリア観光。国の地方創生推進交付金を活用し、3年間かけ地図やサイン(観光表示板、道標)作り、地元グルメ商品の開発などを進める。

2018〜19年度は、簡易版の筑波山の登山用地図(A3判)を20万部と、筑波山観光のイメージを高めるデザイン重視のフリーペーパー1万部を制作。いずれもつくばエクスプレス各駅や観光案内所で無料配布する。

地図は「山好きの人に待望の地図」(登山関係者)で、山頂に向かう10本の多彩な登山コースを掲載し、リピーターを呼び込む。初心者でも手に取りたくなるおしゃれなデザインを採用し、トレイルランや自転車利用者にも便利な内容にした。人気が高まる隣の宝篋山(ほうきょうざん)の登山地図も加えた。

フリーペーパーは、質の高い写真やデザイン、山を題材にした人気漫画家のインタビュー記事などを掲載し、筑波山のイメージ向上を狙う。

グルメ商品は、開発計画を募集し、応募作品を審査して商品化を支援する。大型連休から、つくば市産のコメを使ったおかゆメニューを販売する計画だ。

県の事業と連動し、民間企業も独自に大判の地図(B2判)と筑波山PRステッカーを1万部作製した。

制作は今回のフリーペーパーも作ったデザイン会社ターバン(つくば市)が手掛け、販売はARC地域研究センター(水戸市)が行う。地図は500円、ステッカーは100円。売り上げの一部を登山道の見守りをする団体の活動に寄付し、道の維持管理や修復に活用してもらう仕組みだ。地図には英語を併記し、急増する訪日客に対応した。

今回の筑波山PRの主題は「シェア・ザ・トレイル(山の共有)」。ターバンの岩田博嗣代表は「登山、トレイルラン、自転車など、皆が道を尊重し、譲り合って山を楽しめる環境をつくれればという思いを込めた」と語った。同社は筑波山PRのウェブサイトも作り、定期的に情報発信する。

県は19〜20年度、筑波山に設置するサインについて筑波大や茨城大と連携し、ガイドラインを作り、分かりやすいデザインで統一したい考えだ。

県観光物産課は「有料地図の販売で次の活動に充てるという循環をつくれる。地元で続いていく活動を支援することで、官民ともに地域を活性化する共通認識をつくっていければ」と期待を込めた。
(綿引正雄)



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