2019年5月9日(木)

水戸・仏料理「ポルト・アミ」 障害者就労支援に力

接客や調理 「人生の扉 開く手伝い」

檜山太一理事長(右)と「ビストロ・ラ・ポルト・アミ」のメンバー=水戸市住吉町
檜山太一理事長(右)と「ビストロ・ラ・ポルト・アミ」のメンバー=水戸市住吉町

水戸市住吉町のフランス料理店「ビストロ・ラ・ポルト・アミ」が開店して約1年がたち、1カ月先まで予約で埋まる人気店となっている。社会福祉法人「茨城補成会」(茨城町)が運営する障害者の就労移行支援事業所で、ホールの接客サービスや野菜切りなどの調理を学ぶ。ベテランシェフやパティシエが「社会貢献したい」と賛同したことが大きな支えとなっている。

住宅街の一角にある21席のレストランは、ゆっくりランチを楽しむ女性客が中心に訪れる。午後3時から6時まではカフェタイムとなる。夜は10人以上の予約があれば開店する。

昨年5月28日に開店し、口コミで評判が広まった。3月31日までの208営業日で約4400人の客が訪れた。

茨城補成会の檜山太一理事長(45)は「しっかりした接客マナーを学ぶためにも本格的な店舗にしたかった」と語る。店名のポルトは扉、アミは仲間・友人を意味しており、「人生の扉を開くことを手伝うレストランでありたい」という思いを込めた。

シェフを務める齋藤義一さん(59)は料理人歴43年のベテラン。水戸市内でレストランを経営していたが、2011年の東日本大震災で建物が大きく損傷し継続を断念した。ブライダル会社などから声を掛けられたが断っていた。そんな時に檜山理事長と出会い、茨城補成会で働くことになった。同会が運営する施設で3年間、給食調理を担当し、福祉も同時に勉強した。パティシエの坂場雅子さんも賛同し加わった。

接客サービスを担当する根本愛美さん(19)は「最初は料理の名前を覚えるのが大変だった。お皿の向きを間違えたこともあった。今は仕事を覚えて楽しい」と話し、客との間合いをみて皿を下げるタイミングを習得した。今秋にも一般就職を目指す。

檜山理事長は「本格的な料理人によるフランス料理と福祉をミックスさせ、新しい時代を開きたい」と希望を語る。法人が運営する各種施設職員とレストランとの人事異動も行い、法人全体の活性化も図る計画だ。

営業は午前11時半から。ランチは約1700〜約2500円。定休日は日曜日と月曜日。(電)029(350)1185
(清水英彦)



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