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児童らさしま茶摘み 坂東 伝統銘柄、理解深める

茶摘み体験をする児童たち=坂東市岩井
茶摘み体験をする児童たち=坂東市岩井


坂東市内の小学生や市民が地域の特産品であるさしま茶について学ぶ「さしま茶ふれあい学習」が9日、同市岩井の県立農業大学校園芸部で開かれた。市内全13小学校の4年生約460人と一般参加者の市民20人の計約480人が、茶摘み体験や製造工程の見学を通し、伝統の銘柄茶への理解を深めた。

体験学習は、県茶生産者組合連合会坂東支部(荒木準人支部長)が主催し30回目。これまで児童対象だったが今回、大人も初めて参加した。

児童たちは、荒木支部長から茶の種類や特徴、緑茶の効能などについて説明を受けた後、新芽の先端から2枚の葉が付いた部分を摘み取る「一芯二葉」という基本的な摘み方を教わった。児童らは7班に分かれ、同校の茶畑で茶摘みを体験。新芽に手を伸ばし夢中で摘んでいた。

また、同校の製造工場では、茶葉を蒸したり熱風をかけたりする工程を見学。そのほか、新茶を味わうなどし、児童たちは地域の特産品に触れていた。

市立内野山小4年の張替千叶さんは「虫に食われていない葉っぱを一枚一枚見つけて摘むのは大変だった。お茶の栄養成分が分かって勉強になった」と話した。荒木支部長は「実体験を通して、子どものうちから地元の産業を知ってもらい、お茶本来のおいしさを感じてもらえれば」と語った。
(小室雅一)

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