2019年5月15日(水)

鉾田の市民団体 無農薬、生態系を保全 「ふゆみずたんぼ」5年目

今年で5年目を迎えた「ふゆみずたんぼプロジェクト」に参加し、田植え体験を楽しむ児童たち=鉾田市安塚
今年で5年目を迎えた「ふゆみずたんぼプロジェクト」に参加し、田植え体験を楽しむ児童たち=鉾田市安塚

鉾田市の市民団体などが取り組んでいる「ふゆみずたんぼプロジェクト」が活動開始から5年目を迎えた。冬でも田んぼに水を張り、農薬や化学肥料を使用せず米作りを行う取り組みで、収穫された「ほこほこ米」も好評。活動には市内の小学生も参加し、田植え体験を通して生態系を学ぶ貴重な機会となっている。

ふゆみずたんぼは、冬期湛水(たんすい)と不耕起栽培を組み合わせた米作りで、化学肥料や農薬を使わず生物多様性を高める農法として知られる。

市まちづくり市民会議や環境保護団体「北浦周辺の自然再生を進める会」のメンバーが2015年から、冬期湛水水田でガンと農業の共生を実現している「蕪栗沼・周辺水田」(宮城県大崎市)の事例などを参考に、北浦湖畔に近い鉾田市安塚の約20アールで取り組み始めた。

収穫された「ほこほこ米」は粒が大きく、甘みが強いほか、つやと張りがあるのが特長。サポーター会員向けに2キロ(3000円)から販売するほか、市内で開かれるイベントなどでも購入できる。

農薬や化学肥料を使わない農法のため、夏場は雑草との闘いになる。今年のプロジェクトリーダー、小室壮一さん(67)は「夏の草取りは大変だが、買ってくれた人においしいと喜んでもらえれば」と話す。

今年3月で閉校した市立野友小(市立鉾田南小に統合)の児童たちは2017年から参加。今年は野友地区の子ども会の協力を得て12日に田植えを実施した。児童約20人は温かい水や泥の感触を楽しみながら、慣れた手つきで苗を植えた。田植え後は、同プロジェクトメンバーや保護者とともに野友小グラウンドでピザ作りや食事を楽しんだ。

小室さんは「この取り組みを今後も続け、おいしいお米を食べ、生態系の重要性も学んでもらえれば」と語り、今後も活動を続ける方針だ。(大平賢二)



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