2019年5月16日(木)

次世代スパコン、本格運用を開始 筑波大、将来の設計思想に挑戦

筑波大が運用を始めた新型のスーパーコンピューター「シグナス」=つくば市天王台
筑波大が運用を始めた新型のスーパーコンピューター「シグナス」=つくば市天王台

筑波大計算科学研究センター(つくば市)は、新型のスーパーコンピューター「シグナス」を完成させ、今月から本格運用を始めた。スパコンでは初めて、主要な計算機能を持つ「演算加速装置」2種類を使い、コンパクトさと高性能を両立させた。単純計算の速度ではなく、宇宙の成り立ちや人工知能(AI)といった複雑な分野の計算能力を高めたのが特長。

同センターによると、シグナスは同大が開発し、NECが製造した。開発費は約8億円。1千億円を超えるスパコン「京」と比べコストを大幅に抑えた。

シグナスでは、大量の単純な演算を行うGPU(画像処理用半導体)と、回路を柔軟に書き換えられる集積回路「FPGA」を組み合わせた。

GPUが効率的に処理できない複雑な計算をFPGAが補う。GPUは320基、FPGAは64基を搭載し、同大が運用してきた従来機の3倍の性能に高めた。

宇宙物理学や素粒子、気象、生命科学、AIといった最先端の科学分野での計算に役立てられる。本年度は学内外からの利用を見込む。

梅村雅之センター長は「演算速度だけ競うのではなく、将来の計算機の設計思想に挑戦する」と語った。(綿引正雄)



次の記事:常総・廃材火災 保管、基準超える高さ

全国・世界のニュース

2019 年
 5 月 21 日 (火)

メニュー
投稿・読者参加
サービス