2019年5月17日(金)

「初たまご」妊婦に贈る 小美玉市・地場産、安産願い

プレゼント用の箱を持つ小美玉市養鶏協会の中村強会長(中央)とそ・ら・ら直売所スタッフら=同市山野
プレゼント用の箱を持つ小美玉市養鶏協会の中村強会長(中央)とそ・ら・ら直売所スタッフら=同市山野

濃厚な味で栄養価が高く、安産の縁起物として喜ばれる「初たまご」を、市内在住の妊婦にプレゼントする事業が小美玉市でスタートした。同市の若手職員から政策提案され、本年度採用した新規事業。日本一の生産量を誇る同市の鶏卵に着目し、移住・定住促進につながることを願う。

初たまごは、ひよこから130〜150日くらいたった若鶏が、産み始めから1カ月以内の新鮮な卵。通常より小ぶりで数も限られるため、市場に出回っていない「幻の卵」とも言われる。地域によっては、安産や長寿の縁起物として喜ばれてきた。

同市では近年、若手育成のため、各課代表の若手職員が政策過程などについて研修を行っている。同事業は、安産祈願の縁起物の贈答品として、「初たまごを会員制交流サイト(SNS)で話題発信できないか」と提案されたもの。市幹部らに「(初たまごプレゼントは)心温まるものになる」と賛同を受け、市養鶏協会の提供協力を得て、予算化が実現した。年間400人への贈呈を見込んでいる。

同事業を受けて、同市産の初たまごを、市が掲げる地方創生総合戦略「ダイヤモンドシティ・プロジェクト」にちなんで「ダイヤモンド・エッグ」と命名。4月以降に同市で母子健康手帳の交付を受けた妊婦に、初たまご30個の引換券を配布する。希望する指定日に同市山野の「空のえき そ・ら・ら」農産物直売所で贈呈する。

プレゼント用の箱のデザインも市側が考えた。三角を組み合わせた星型の六角形からできた「麻の葉」模様。途切れることなく続く図柄から、子どもが元気でスクスクと育つことを願う意匠として、市販の産着などにもよく用いられているという。

同市養鶏協会によると、市内12事業所で約400万羽が飼育されており、鶏卵生産量は日本一。中村強会長(75)は「初たまごは栄養満点で、昔から妊婦さんに栄養をつけて丈夫な子を産んでほしいと個別に贈られてきた。生産者としても出産祝いや人口減対策に貢献できればうれしい」と話す。

市内在住の妊娠2カ月の女性(28)は「小美玉が日本一の鶏卵の産地だということを知らなかった。妊婦さんに初たまごを贈る風習も知らなかった。すてきなプレゼントを頂けてうれしい」と喜んだ。(高畠和弘)



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