2019年6月1日(土)

TX 8両編成に増強 30年代前半、混雑緩和へ

TXの現行6両編成の車両。8両編成化により混雑緩和を狙う
TXの現行6両編成の車両。8両編成化により混雑緩和を狙う

つくばエクスプレス(TX)を運行する首都圏新都市鉄道(東京)は31日、現行6両編成の車両を8両編成に増強する事業に本年度着手すると発表した。駅のホーム延伸などの工事を経て2030年代前半にサービスを提供する計画。TXは利用客の増加に伴い朝の混雑緩和が課題になっており、沿線自治体からも8両化の要望が出ていた。決定を受け自治体や利用者からは歓迎の声が上がった。

同社によると、朝のラッシュの最も混む時間帯(午前7時半〜8時半)は混雑率169%に上っており、混雑と遅延の常態化が懸念されるとして、8両編成化を決めた。沿線人口が30年代まで増え続け、利用者数の伸びも見込まれることが背景にある。

輸送力は8両編成化により、現行比で30%ほど増える。朝のラッシュ時間帯に8両編成を投入して、混雑率を150%を下回る程度まで下げる。

8両編成化の実現には秋葉原-つくば間の全20駅のホーム延伸や、車両留置線の延長、変電所の増強、総合基地内設備や信号通信設備の新増設など多方面に及ぶ設備投資が必要で、費用は約360億円を見込む。車両も新規で調達する。

既に本年度から秋葉原駅と新御徒町駅のホーム延伸工事を始めており、2カ年を目標に工事完了後に利用を始める計画。

全体工事はTXの線路が高架上や地下にあり資材搬入に時間を要するため、期間は10年を超える見通し。

当面の混雑緩和策として同社は20年春、朝ラッシュの混雑時間帯の運行本数を現行の22本から25本に増やす予定だ。

つくば、つくばみらい、守谷の県内沿線3市や利用者からは期待の声や要望が聞かれた。つくばみらい市の担当者は「さらなる利便性向上に向け大きな一歩を踏み出したと感じている」と歓迎し、TX3市推進協議会の幹事を務める松丸修久守谷市長は「今後も引き続き、関係各方面への働き掛けを行っていきたい」とコメントした。つくば市の担当者は「ここ数年、混雑が顕著。10年を超える事業期間を少しでも早めてもらえれば」と注文した。

都内への通勤で約10年間利用している守谷市の会社員、横尾敦さん(49)は「朝は駅のホームに人があふれ、車内も人でいっぱい。早く車両が増えないかと望んでいた」と話し、県立守谷高校3年、渡辺雪月(ゆづき)さん(17)も「増えた車両に乗客が分散されることで、少しでも楽に利用できれば」と期待を込めた。(綿引正雄、高阿田総司、吉原宗康)



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