2019年6月13日(木)

偕楽園エリア観光振興計画 星野リゾート策定

魅力発掘 10月末にも

偕楽園公園の田鶴鳴梅林=3月12日、水戸市常磐町、菊地克仁撮影
偕楽園公園の田鶴鳴梅林=3月12日、水戸市常磐町、菊地克仁撮影

日本三名園の一つ「偕楽園」(水戸市)について、全国でリゾートホテルや旅館を運営する星野リゾート(長野県軽井沢町)が県の委託を受け、観光誘客に向けた調査に乗り出すことが12日、分かった。偕楽園や千波湖を含む約300ヘクタールの偕楽園公園を中心に、新たな集客施設の立地の可能性などを探る。具体策を盛り込んだ観光振興計画を10月末までに策定する。

星野リゾートが受託したのは、県の「偕楽園・歴史館エリア観光魅力向上計画策定業務」。プロポーザル方式で選定され、3日に業務委託契約を結んだ。委託期間は6〜10月。

関係者によると、調査の範囲は偕楽園公園の四季の原や梅林、桜山のほか、千波湖や県立歴史館(同市緑町)の周辺にまで広範囲に及ぶ。偕楽園を中心としたエリアの現状分析や課題整理を行い、観光誘客の計画をまとめる。

迎賓館やホテル、カフェなど集客施設の立地の可能性に加え、快適な空間で自然を満喫するレジャー「グランピング」の提供といった新たな試みも検討する。

星野リゾートの担当者は偕楽園を「非常に魅力的な場所」と高く評価し、計画策定後については「(星野リゾートが)計画の中で必要となれば関わっていく。状況を見ていきたい」と慎重に話した。

星野リゾートは、高級リゾート「星のや」や高級温泉「界」など四つのブランドを中心に、国内外で37施設を運営。各地でリゾート再生事業やスキー場、老舗旅館の再建も手掛ける。山口県長門市とは温泉街の再生で連携し、再整備構想を策定するとともに高級温泉旅館を開業する予定だ。

偕楽園を巡っては、県は本園を11月から有料化する条例改正案を開会中の定例県議会に提出している。収益は、あずまやの復元や参道のエスカレーター設置などの整備費に充てる方針。さらに公園運営や観光、造園の専門家らでつくる「偕楽園魅力向上アクションプラン検討会」を6月に立ち上げ、具体的な魅力向上策の検討に入った。

千波湖周辺では、水戸市も観光拠点の整備を進めている。東日本大震災で被災し閉館したボウリング場跡地を取得する議案を今月の定例市議会に提出。本年度中にも地権者と契約し、取得後は公園用地として活用を検討する。千波湖南側の「少年の森」「ふれあい広場」の駐車場も拡張し、利用者の利便性向上を図った。

偕楽園公園は総面積約300ヘクタールに上り、都市公園としては米ニューヨークのセントラルパークに次いで世界第2位の広さを誇る。
(小野寺晋平、三次豪、前島智仁)



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