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鹿島産業技術学院 金属傷特定や回路作り 神栖高生が職業体験

テーブルタップの組み立てに挑戦する生徒ら=鹿嶋市林
テーブルタップの組み立てに挑戦する生徒ら=鹿嶋市林


ものづくり業界に興味を持ってもらおうと鹿嶋市林の県立鹿島産業技術専門学院(宮崎勝巳学院長)は13日、高校生への職業体験を実施した。地元企業への就職に関心を持つ県立神栖高校の2年生10人が電気工事や浸透探傷試験などを実習し、ものづくりの一端に触れた。

配線器具のテーブルタップを組み立てた電気工事の体験学習では、同学院の学生に手ほどきを受けながら、電気回路を作る作業などを実習した。浸透探傷試験の体験では、検査液と粉末を使い、金属加工物表面の小さな傷を特定する作業に取り組んだ。コンピューターを用いた図面のスケッチも学んだ。

日本製鉄での仕事に興味を持つ太田羽菜さん(16)は「新しいことに挑戦できて良かった」と満足げ。細野祥太郎さん(16)は「いろんなことに目を向けて、職業選択に生かしたい」と参考になった様子。同校は、13日から2日間の職場体験を実施。14日には工場見学をした。

同学院には、2年訓練のプラント保守科と1年訓練の生産CAD科がある。浸透探傷試験の技術を学べるのは県内唯一。講師の瀧山正文教諭は「浸透探傷試験の分野は人材が不足している。興味を持ってくれれば」と生徒に呼び掛けた。(松浦かえで)

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