2019年6月20日(木)

つくばの小1・岩本さん アート展で優秀賞 疾患完治の夢託す

私の足カラフル絵画

優秀賞を受賞した作品「歩く・走る・跳ぶ」
優秀賞を受賞した作品「歩く・走る・跳ぶ」

自己免疫疾患で足が不自由なつくば市の女子児童が、患者を対象としたアートプロジェクト公募展に自作のアート作品を出品し、優秀賞を受賞した。自らの足をモチーフに、卵の殻を使ってカラフルに描いた作品は、疾患が完治し走り回る夢を託している。審査員からは「未来に対する希望が感じられ、勇気を与えてくれる」と評価された。

受賞したのは、市立みどりの学園義務教育学校1年、岩本紗和(さわ)さん(6)。医薬品企業のアッヴィ(東京)が主催する前年度の「自己免疫疾患アートプロジェクト」に応募し、「疾患と生きる。私の新たな可能性」を主題に、症状と向き合いながら自らの視点や考え方を表現した。

岩本さんの作品名は「歩く・走る・跳ぶ」。約30個の卵の殻をアクリル絵の具とマニキュアで赤や青など15種類に塗り分け、数ミリ〜1センチの大きさにしてA3判のキャンバスに接着剤で貼り付けた。1回10分ほどを制作に費やし、こつこつと半年かけて仕上げた。

受賞の知らせに岩本さんは「うれしい。制作は楽しかった」と話した。制作を支えた父の真博さん(37)、母のゆう子さん(36)は「小さいときから何かを作るのが好きだった。遊びだと思って作らせることで、楽しんでできたと思う」と目を細めた。

岩本さんは1歳で自己免疫疾患群の若年性突発性関節炎を発症。入院した時は治療が進まず、症状悪化でつらい時期を過ごした。その後は継続的な治療により症状は落ち着いた。現在は歩行に痛みを感じるため車いすで登校するが、学校や家で活発な生活を送る。

ただ小さい頃から痛みのある生活が日常のため、症状がひどくなるまで声を上げないことが両親の心配事。兄の同学園4年、和真さん(9)が妹を気遣い面倒も見るという。

両親は「多くの人が症状を理解してくれ、家族全体が助けられている。娘は負けず嫌いで諦めない性格。本人がやりたいと思うことをでき、皆と一緒に何でも楽しめるようにサポートしたい。アートの能力も伸ばしてくれれば」と語った。(綿引正雄)

色を付けた卵の殻で作品を作る岩本紗和さん=つくば市内
色を付けた卵の殻で作品を作る岩本紗和さん=つくば市内


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