2019年6月21日(金)
常磐道守谷SA トイレにツバメの巣 ひなにドライバーほっこり
ネクスコ東日本、そっと成長見守る
- 巣のひなに餌を与えるツバメの親鳥(右)=守谷市野木崎
守谷市野木崎の常磐自動車道守谷サービスエリア(SA)で、親ツバメが子育てに精を出す様子が利用者らを和ませている。リニューアルオープン後の2016年ごろから毎年ツバメが営巣するようになったといい、同SAは巣を排除せず、ひなの成長を見守っている。
東日本高速道路(ネクスコ東日本)によると、ことしの営巣は4月上旬に確認された。清掃員の女性らが男女トイレの中や入り口に巣があるのに気付いた。その数、上り下り両SAで計10カ所以上。同SAは、ツバメのふんがトイレ利用者らに落ちるのを防ぐため、巣の下にふん受けの専用ボードを設置している。
下りSAの男子トイレの入り口に作られた巣では、ひなが大きく口を開けて餌をねだる姿が見られ、2羽の親ツバメが交代で餌を巣に運ぶ様子が見られた。ドライバーらは、ひなに気付くと「かわいい」と目を細めていた。同社は「SA利用者も喜んでいる。今後も共存できるよう守りたい」と話す。
鳥の調査をしているNPO法人バードリサーチ(東京)の神山和夫さん(52)によると、ツバメはカラスなど外敵から身を守るため、SAやショッピングセンターなど、人が多い場所に巣を作るという。トイレに作ったのは「人の出入りが24時間あるからではないか」と神山さんはみている。
- 守谷サービスエリアのトイレ入り口に作られたツバメの巣=守谷市野木崎