2019年6月25日(火)

常陸太田の山間部 自動運転実験スタート 全国初、路線バスと連携

高齢者の足に

山間部での自動運転サービスの実証実験が始まった=常陸太田市下高倉町
山間部での自動運転サービスの実証実験が始まった=常陸太田市下高倉町

国土交通省の自動運転サービス実証実験で、「道の駅ひたちおおた」を拠点とした自動運転サービス実証実験地域協議会」(日下部貴彦会長、委員23人)は23日、常陸太田市内の山間地域の高倉地区で実証実験を開始した。7月21日までの29日間で、危険事象の回避方策など走行空間の確保や公共交通網との連携、事業としての採算性などを検証していく。自動運転車と路線バスの連携による運行システムの検証は全国で初めて。

国交省では高齢化が進行する中山間地域の人流・物流確保のため、「道の駅」などを拠点とした自動運転サービスを2020年までに、社会生活へ組み込むことを目指して実証実験を行っている。同市では17年11月に7日間、「道の駅ひたちおおた」を拠点に地域の足の確保や高速バスの貨客混載事業との連携などの検証を行った。

今回は高齢化の課題が顕著な山間部で長期間の実験で、地域内の移動や路線バスへの乗り継ぎなど地域の足の確保、将来の運営体制、採算性・持続可能性など、いろいろなニーズや必要な機能を発掘したい考え。

実験ルートは同市の高倉地域交流センター-高倉郵便局-久保田橋バス停までの延長約1・8キロ(約20分)。6人乗りと、4人乗りで350キロまで載せられるトレーラー付きのカートタイプの車両2台を使い、電磁誘導線からの磁力を感知して規定ルートを自動運転時で時速8〜10キロ程度で走行する。

定期便は平日6便、休日3便で、茨城交通の路線バスの時刻表に合わせて運行する。ルート周辺の約30世帯にタブレット端末を配布し、希望者がスマホなどで乗車を申し込み、運行管理センターが利用者に乗車時刻を連絡。ルート途中での乗降も可能で、気軽に家からバス停を結ぶことになる。

同日は同交流センターでセレモニーが行われ、同協議会の柳沼秀樹副会長は「今回の実験を前例に自動運転サービスが進んでいく」と述べ、常陸河川国道事務所の飯田寛之副所長が「このシステムが生活の中にどう取り込めるか考えてほしい」と協力を求めた。

予約手続きなどを説明し試乗も行った。金沢健一さん(76)は「静かで快適だった。車を運転しなくなったら有効な移動手段になるのでは」と感想。

7月21日までの実験期間中は地域住民以外でも予約をすれば試乗できる。申し込みは高倉地域づくりの会事務局(電)0294(87)0360
(飯田勉)



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