2019年6月26日(水)

饅頭祇園、子どもたちが厄払い 行方・白浜地区、みこし引き家庭巡る

みこしを引きながら地域を回る子どもたち=行方市白浜
みこしを引きながら地域を回る子どもたち=行方市白浜

行方市白浜地区伝統の「饅頭(まんじゅう)祇園(ぎおん)」が23日開かれ、地域の子どもたちがみこしを引きながら地域を巡り、無病息災や学業成就などを願った。元々は男子だけで行われていたが、少子化もあって男女の子どもたちが参加。各家庭の庭先で「悪魔払い、悪魔払い」などと唱えて厄払いを行った。

饅頭祇園は同市白浜の稲荷神社に伝わる祭りで、毎年6月23日周辺に行われる。宮司の行方和鏡さん(71)によると、かつて白浜地区では牛頭天王を祭るみこしを所有していたが、あまりに祭りが激しく行われ、人々は祭りを恐れるようになったため、みこしを北浦へ流した。すると、子どもたちの間で疫病がはやり、人々は改めて牛頭天王を祭る子ども用のみこしを製作。その際、祭りを祝って各家庭で饅頭を作るようになったという。

北浦に流されたみこしは同市山田地区に流れ着いたとされ、そのみこしを喜ばせるための祭りは、暴れみこしの山田祇園祭として現代に伝わっている。

この日は地域の小学1年生から中学1年生までの約20人がみこしを引いて地域の各家庭を回った。住民は饅頭を作り、親戚や知人らにお裾分けしていた。午前5時ごろから約80個の饅頭を作ったという谷田川洋子さん(66)は、「人から頼まれることもあるので、多いときには300個くらい作る。喜んでもらえるのが何よりうれしい」と話した。

行方さんは「昔はみこしを北浦に入れて清めていたが、護岸工事もあって現在は難しくなった。時代で形が変わるのは仕方ないが、今後も続けていってくれたら」と願っていた。(石川孝明)

饅頭を作る谷田川洋子さん=行方市白浜
饅頭を作る谷田川洋子さん=行方市白浜


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