2019年7月3日(水)

千波湖、アオコ抑制へ 茨城県と水戸市装置稼働、気泡で湖水と分離

千波湖で1日から稼働が始まった「アオコ抑制対策装置」=水戸市千波町
千波湖で1日から稼働が始まった「アオコ抑制対策装置」=水戸市千波町

千波湖の景観悪化や悪臭をもたらす植物プランクトン「アオコ」の発生を抑えようと、茨城県と水戸市は湖内に「アオコ抑制対策装置」を設置し、運転を始めた。装置内に湖水を取り込み、細かな気泡でアオコを分離、回収することにより水質改善を図る。11月まで稼働し、夏の観光シーズンに向け水辺環境の保全を促していく。

市は1日から、千波湖南東部に、坂東市の製造業、アルファサービスが開発した抑制装置「アルデア」1基を設置。湖内2カ所に設けた取水器から、湖水を装置に取り込む。装置内では100ミクロン(10分の1ミリ)よりも細かな電気を帯びた気泡を作り、アオコに付着させて浮き上がらせることで湖水と分離し回収する。アオコを除去した湖水は湖内に戻す仕組み。

装置は薬品を使用せず、環境保全に適しているのが特徴。11月末までの5カ月間、毎日12時間稼働し、1日当たり96トンの湖水を浄化する見込み。同社によると、最大で1週間にドラム缶2本分(約400リットル)のアオコが除去できるという。

同社の抑制装置は5月にプロポーザル方式で審査を実施して採用した。同社は2016〜18年に、大塚池(水戸市大塚町)でもアオコ除去の実績がある。

アオコは水温の上昇に伴い、6〜9月ごろをピークに発生し、腐敗すると悪臭を放つ。千波湖では発生の抑制が課題となっており、市はジェットストリーマー10基や噴水3基を湖内に設置して水流を発生させることで、アオコ抑制のための対策を講じている。(前島智仁)



次の記事:大洗サツマイモ盗 防犯カメラにトラック

全国・世界のニュース

2019 年
 12 月 15 日 (日)

メニュー
投稿・読者参加
サービス