2019年7月21日(日)

つくばで専門家・岡部さん 知的障害者、地域で自立

公的介護利用 息子の経験語る

重度障害のある息子について語る岡部耕典さん=つくば市役所
重度障害のある息子について語る岡部耕典さん=つくば市役所

障害者の自立生活を考える講演会が16日、つくば市研究学園の市役所コミュニティー棟で開かれ、早大文学学術院教授の岡部耕典(こうすけ)さん(64)=東京=が重度の知的障害のある息子との経験を話した。公的制度を利用しながら地域で生活する息子について「結構生き生きと暮らしている。こういう自立や支援の方法があると知ってほしい」と訴えた。

岡部さんは社会福祉学や障害学が専門。息子の亮佑(りょうすけ)さん(26)は自閉症で知的障害があり、2002年から自立生活センターの介護を月30時間〜150時間利用し始めた。11年から東京都三鷹市のアパートで介護者(ヘルパー)と共に自立生活を送っている。障害者福祉サービスは行動援護と身体介護、家事援助で支給決定された。平日日中は通所する。

24時間介護は身体障害では一般的だが、知的障害ではあまりないといい、岡部さんは「市も積極的にPRしない。使われると困るから」と苦笑した。

11歳からヘルパーを使い始めたのは「将来自立させたかったから。親が楽するためではなかった」と振り返る。自立当初は親の方が心配していたが、いざ始めてみると、亮佑さんは慣れて「今では里心はなく、月に1度だけ帰省する。親としては寂しいけど、うれしい」と心境を語った。

3年前、亮佑さんの自立生活を現実感を持って見てもらおうと、ドキュメント短編映画「I am Ryosuke」を製作し、自主上映で公開している。

岡部さんは「行動障害がなくなるわけではないが、若いときから自立することで、人を使って暮らしていけるようになる。地域で生き生きと暮らせることを知ってほしい」と訴えた。(綿引正雄)



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