2019年7月21日(日)

参院選21日投開票 茨城選挙区、2議席争い最後の訴え

浮動票取り込み図る

候補者の訴えに耳を傾ける人たち=20日午前、水戸市内
候補者の訴えに耳を傾ける人たち=20日午前、水戸市内

第25回参院選は21日に投票が行われ、即日開票される。第2次政権発足から6年半続く安倍晋三首相(自民党総裁)の政権運営に有権者が審判を下す。与野党は、老後資金2千万円問題に端を発した公的年金不安、憲法改正、消費税増税の是非で対立した。安倍政権下での改憲に前向きな「改憲勢力」が、国会発議に必要な3分の2以上の議席を維持するかどうかも焦点。22日未明に大勢が判明する。

茨城選挙区(改選数2)は、政治団体「NHKから国民を守る党」新人の田中健氏(53)、日本維新の会新人の海野徹氏(70)、立憲民主党新人の小沼巧氏(33)、共産党新人の大内久美子氏(69)、自民党現職の上月良祐氏(56)の現新5人が舌戦を繰り広げた。選挙戦最終日の20日、各候補は大票田の県都・水戸市を中心に支持を呼び掛け、17日間の選挙戦を締めくくった。

同選挙区の当日有権者は242万9947人(20日現在)。投票は21日午前7時から、県内1371投票所で一斉に始まる。37市町村が投票終了時間を1〜2時間繰り上げ(一部繰り上げの北茨城市を含む)、残る7市町村は午後8時で締め切る。全市町村で即日開票され、22日午前0時ごろに選挙区の大勢が判明する見通し。

同選挙区は、自民と旧民進系(前身の民主、新進を含む)が1議席ずつの“指定席”を分け合う形が前回16年まで8回続いている。自民は1955年の結党以降、21回のうち11回で候補2人を擁立したが、2人とも勝利したのは71年の1回のみで、98年の2人擁立を最後に1人に絞っている。今回も自民は上月氏1人のみを擁立、旧民進から分かれた立民の小沼氏と共に選挙戦をリードし、これを3新人が追い掛ける構図となった。

世論調査では、序盤から上月氏が安定した戦いを見せ、続く小沼氏も堅実に支持を広げた。この2氏を大内氏、海野氏が必死に追い上げる。最終盤に至っても特に無党派層が投票先を決めておらず、各陣営が浮動票の取り込みを図った。

選挙権年齢が18歳に引き下げられてから2回目の参院選となり、県内4大学5カ所にも期日前投票所が設けられた。今回から北茨城、高萩、神栖の3市が、バスやワゴン車を使った「移動期日前投票所」を新設。期日前投票の割合が選挙のたびに高まっている。

一方で、参院選の県内投票率は低下が懸念されている。世論調査でも選挙への関心度が前回を7ポイント下回っている。統一地方選と同年で投票率が下がりがちな12年に1度の「亥(い)年選挙」に当たり、投票日は小中学校が夏休みに入るなど悪条件が重なる。期日前が当日投票の「先食い」にとどまる可能性がある。県内投票率は13年に49・66%と50%を割り込み、前回16年は「18歳選挙権」適用で50・77%と若干回復した。

県選管によると、期日前投票の県内投票率は、19日現在で14・51%と前回の同時期(投票2日前)より1・64ポイント上回り、この時点としては過去最高を更新した。(黒崎哲夫)



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