2019年7月22日(月)

赤水の資料、史跡見学 地図研究者研修ツアー 高い精度たたえる 高萩

長久保赤水の地図を興味深そうに見つめる研究者たち=高萩市高萩
長久保赤水の地図を興味深そうに見つめる研究者たち=高萩市高萩

日本で初めて経緯線のある全国地図を完成させた高萩市出身の学者、長久保赤水(1717〜1801年)関連の資料や史跡を見学しようと、国内外の地図研究者12人が21日、同市を訪れた。赤水が作成した「改正日本輿地(よち)路程全図」(赤水図)や、完成に至るまでの過程で残した資料に目を通し、その価値について議論していた。

15〜20日、国際地図学協会が2年ごとに開催する「国際地図学会議」に出席した研究者たちは、終了後の研修ツアーの1コースとして設定された同市ツアーに参加した。

同市高萩の市歴史民俗資料館では、赤水図の版ごとの違いや完成に至るまでの調査・編集の内容などについて、赤水顕彰会の佐川春久会長や同市生涯学習課の大崎真未課長らから説明を受けた。

研究者たちは一般には非公開の資料も閲覧し、現代の地図と照らし合わせるなどして興味深そうに見入っていた。

地図研究家の今尾恵介さんは「赤水図は初めて緯度が入った全国地図で、日本の地図史にとって非常に貴重。情報が少なく移動速度も遅かった時代にこれだけのものを作ったのは、ものすごい好奇心と努力があったのだろう」とたたえた。

スロバキアから訪れたヤン・フェラネツさんは「赤水がどういうことをやってきたのか想像が膨らんだ。実際に現地に来て、見たり聞いたりすることが大切だと改めて感じた」と話した。

日本地図学会の森田喬会長は「赤水が地図の形を改訂していった流れや、資料同士の関連性などを分かりやすく見せることが必要。その意味でぜひ資料全体をデジタル化し、より広く発信できるようにしてほしい」と提案した。(小原瑛平)



次の記事:常磐道あおり傷害事件 取手署に移送

最近の記事

全国・世界のニュース

2019 年
 8 月 20 日 (火)

メニュー
投稿・読者参加
サービス