2019年8月7日(水)

ボウリング人気再来 シニア層、20年で140倍増

健康維持や仲間づくり

ボールを投げ終わり、仲間と喜ぶ日暮福枝さん=水戸市元吉田町
ボールを投げ終わり、仲間と喜ぶ日暮福枝さん=水戸市元吉田町

ボウリングがシニア世代に人気だ。健康志向の高まりや昭和40年代のようなボウリングブームの再来などで、趣味で楽しむシニア層が増加している。日本ボウリング場協会(東京都)によると、ボウリングを定期的に楽しむ高齢者を番付する「全国長寿ボウラー」は、約20年間で140倍に増加。人気の理由を探ると、「元気でいたい」「友人が増えた」などが見えてくる。専門家も、「筋力が落ちづらい」など有効性を話す。

「全国長寿ボウラー」として同協会に登録できるのは、男性は80歳以上、女性は75歳以上。夫婦であれば合計150歳以上が定義。1996(平成8)年に開始した当時は、男女計54人だったのに対し、2018(平成30)年は計7597人までに増加した。年齢別に「横綱」「大関」「関脇」「小結」「前頭」に番付される。

同協会は「ボウリングは、天候に左右されない、手軽な軽スポーツ。昭和40年代、ブームを経験した人が、ボウリング場に戻って来ている」などと、増加の理由を話す。

「惜しい」。7月下旬、大学ボウル水戸店(水戸市元吉田町)では、水戸市在住の主婦、日暮福枝さん(89)が、ボウリング仲間と、会話を弾ませながら、試合を楽しんでいた。

日暮さんは、ボウリング歴51年。「いつまでも元気でいたい」。52歳の頃から定期的に週2回、ボウリング場に通っている。13ポンド(約6キロ)のマイボールを軽々と持ち、レーンに一歩ずつ歩いていく。「ボウリングは生活の中で一番の楽しみ。1ゲーム150以上が目標」とほほ笑む。

会社員時代、ボウリングに魅了され、都内のボウリング場に頻繁に通っていたという、つくば市在住、パート、沖田節さん(77)。退職後、本格的にボウリングを始めた。67歳で大腸がんと肺がんを経験。「健康維持と、趣味の一つとしてボウリングを再開した」と話す。

沖田さんは、普段の生活で、抗がん剤の副作用があり、足に痛みがあるが、ボウリング中は気にならない。「熱中しているので、痛みも病気も忘れられる。(ボウリングを通じて)友人もできた。無理せず続けていきたい」と明るく話す。(鈴木聡美)

■体調優れなくても安心 筑波大名誉教授 田中喜代次さん(67)

30年以上、スポーツと高齢者の介護予防について研究する中で、スポーツをする人は「活力年齢」が、5〜8歳程度若く、生きる意欲が高いことが分かっています。

高齢者にとって運動は、「食欲が増す」「ぐっすり眠れる」「便秘予防」などの利点が挙げられます。また、介護予防としては、「社会参加する」「栄養を取る」「体力づくり」の3本柱があります。

ボウリングは、5〜7キロの重いボールを持ち、レーン前まで移動しながらスイングします。片側の腕、足、体幹に負荷がかかるので、筋力が落ちづらいという特徴があります。

登山やゴルフなど、他のスポーツと違うのは、雨天に左右されず、道具による事故が少ないこと。グループでゲームを楽しむため、周囲に人がいるので、万が一、体調が優れなくても安心があるスポーツだと言えます。(談)

筑波大名誉教授 田中喜代次さん
筑波大名誉教授 田中喜代次さん


次の記事:列車にはねられ14歳女子中学生死亡 常磐線高浜駅構内

全国・世界のニュース

2020 年
 8 月 11 日 (火)

メニュー
投稿・読者参加
サービス