2019年8月10日(土)

境の男性「無免許けん引」 罰金命令間違い 無罪 「非常上告」で最高裁判決

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けん引免許を持たずに小型特殊自動車でトレーラーをけん引したとして、道交法違反の罪で境町の農業男性(66)に罰金を科した9年前の略式命令は間違いだったとして、最高裁第2小法廷(三浦守裁判長)は9日、命令を破棄し、無罪判決を言い渡した。小型特殊車は、けん引免許が不要だった。

判決によると、男性は2009年10月、境町の路上で、トレーラーを引いて小型特殊車を運転。古河簡裁が10年4月、同法違反の罪で罰金25万円の略式命令を出し、翌月、確定した。

しかし同法によると、大型車や中型車、大型特殊車などはけん引免許が求められるが、トラクターなどの小型特殊車は必要ない。

摘発した県警によると、当時、警察官が取り締まり、複数の上司の決裁を経たが、誰も誤認に気付かないまま水戸地検に書類送致した。

今年3月ごろ、別人物を対象とした同地検の捜査過程で誤りが発覚。6月20日、有罪判決が確定した裁判に法令違反が見つかったときに、検事総長が最高裁へ申し立てる「非常上告」を行った。

県警は7月、幹部が男性方を訪れ、謝罪した。県警交通指導課は今回の誤りについて「適法であるという認識が足りなかった。(男性に)申し訳ないことをした」と反省。関連条文の再確認などを行うという。

同地検の横井朗次席検事は「一層の点検、確認作業を徹底し、再発防止に努めていく」とコメントした。

★非常上告

刑事訴訟法454条は、判決が確定した後に、事件の審判が法令に違反したことを発見したときは、検事総長は最高裁に是正を申し立てることができると定めている。過去には、自動車専用道路での速度超過について、警察官が一般道と誤認して取り締まったことにより、本来、反則金を納めれば起訴されずに済む事案を誤って略式起訴。略式命令による罰金判決が確定していたことが発覚し、大量に非常上告が行われたことがある。



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