2019年8月23日(金)

鬼怒商高生 結城特産トウモロコシでアイス開発

規格外活用 国体で選手もてなし

試作品のアイスクリームを手にする鬼怒商高の生徒たち=笠間市安居の県農産加工指導センター
試作品のアイスクリームを手にする鬼怒商高の生徒たち=笠間市安居の県農産加工指導センター

県立鬼怒商高(結城市小森、蒔田巧校長)の女子生徒たちが、同市特産のトウモロコシを活用したアイスクリームの商品開発に取り組んでいる。同市の役に立ちたいと、課題研究の授業の一環で始まり、生産農家や関係団体などにも取材を重ねた。まずは10月の茨城国体で、同市を訪れる同世代の選手たちをもてなしたい考え。生徒たちは「若い世代を結城に呼び込みたい」と張り切っている。

生徒たちは、同校情報ビジネス科の3年生約20人。課題研究の授業で、若者を同市に呼び込む商品開発ができないか、4月から取り組みを進めてきた。

「女子高生はスイーツが好きだから」(生徒たち)と商品として目を付けたのは、同市特産物を使ったアイスクリーム。材料は、特産のレタスやハクサイなどの中からトウモロコシを選んだ。本県有数のトウモロコシ産地として知られる同市では、ジューシーで甘みが強い品種「味来」を生産している。生徒たちは農家やJA北つくばを訪ね、現場を取材。夜明け前に行われる収穫作業も体験した。

その中で、規格外のトウモロコシが相当数あることを知った。さらに、農家やJAでつくる市農産物消費対策推進協議会が、それらを利用したトウモロコシパウダーを作り試作を繰り返していることも分かった。生徒たちは県農産加工指導センターの協力を得ながら、パウダーを利用しレシピや味などの検討に乗り出した。アイスクリームを学校で自主生産するのは設備などの面から難しく、製造は小美玉市の会社に委託する。完成品に近づきつつある試作のアイスクリームは、甘いトウモロコシの味が生きた優しい味だ。

茨城国体では、バレーボール少年女子の正式競技が開かれる同市。全国から同世代の選手たちが訪れることから、まずは会場でアイスを振る舞いたい考えだ。パッケージデザインなども検討し作業を進めている。

本年度中にはレタスなど別の材料も使い、販売することも目指す。生徒たちの取り組みに共鳴し、パウダーを使ったゆでまんじゅうなどを手掛けたいという和菓子店などもあり、担当する山口吉彦教諭は「生徒は6次産業化の懸け橋になりたいと一生懸命。トウモロコシをきっかけにたくさんの人たちとつながってきている」と手応えを口にする。

同科3年、池田紗英さん(17)は「おいしいアイスが出来上がりそう。これまで結城のことを何も知らなかった。会員制交流サイト(SNS)などで広めてアイスをきっかけに結城市を知ってもらえたら」と意気込んでいる。(平野有紀)



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