2019年8月26日(月)

絶滅危惧 ホオアカ 公園予定地に希少野鳥

鉾田涸沼湖畔 保全対策検討を

涸沼湖畔で確認されたホオアカ(川又利彦さん提供)
涸沼湖畔で確認されたホオアカ(川又利彦さん提供)

鉾田市が涸沼湖畔(同市箕輪)で整備を進める公園予定地に、県レッドデータブック(2016年改訂版)で絶滅危惧(1)B類に指定された野鳥「ホオアカ」が生息していることが25日、分かった。予定地には、沿岸3市町などが誘致した環境省「涸沼水鳥・湿地センター(仮称)」が建設予定。環境団体は「十分な保全対策が必要」と指摘している。

公園は、涸沼湖畔の市有地約4万5千平方メートルに整備予定。本年度内に基本計画などを策定し、本格的な着工は来年度以降になる見通し。公園内には同センターの建設も予定される。現在はヨシ原の一部で土砂の搬入が進んでいる。

ホオアカは、スズメ目ホオジロ科に属し、体長15センチ前後。主に山地の草原に生息するが、河川や湖沼近くの平地でも見られる。目の下に茶褐色の斑紋があるのが特徴。県内では00年版レッドデータブックで希少種だったが、その後の開発行為などの影響で生息環境が脅かされ、15年余りの間に激減したとみられる。

生息が確認されたのは今年6月中旬。野鳥写真家の川又利彦さんが、予定地内のヨシ原で写真や動画を撮影した。ホオアカは5〜7月に繁殖期を迎えるため、川又さんは「鳴いていたのはオスで、近くの巣にメスがいたはず」と指摘する。

市生活環境課によると、公園整備に当たって昨年度実施した環境調査時にはホオアカの生息は確認できなかったという。同課は「来年の繁殖期に改めて確認したい。ホオアカが生息していれば対策を講じ、希少野鳥の生息環境に配慮したい」などとしている。

日本野鳥の会茨城県の石井省三会長によると、県内のホオアカは現在、予定地を含む同市内の数カ所でしか確認できない状況という。石井会長は「市は検討会の立ち上げなど、ホオアカが将来にわたって生息できるような保全対策を(整備計画に)盛り込むべき」と話した。(大平賢二)

鉾田市が公園整備を予定する市有地。写真右奥側でホオアカの生息が確認された=同市箕輪
鉾田市が公園整備を予定する市有地。写真右奥側でホオアカの生息が確認された=同市箕輪


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