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《茨城国体》アーティスティックスイミング7位 佐藤・大山組、華麗に演じた静と動

〈アーティスティックスイミング少年女子デュエット〉テクニカルルーティンで華麗な演技を披露する佐藤友花(左、並木中教校)・大山結子(土浦日大高)組=山新スイミングアリーナ、吉田雅宏撮影
〈アーティスティックスイミング少年女子デュエット〉テクニカルルーティンで華麗な演技を披露する佐藤友花(左、並木中教校)・大山結子(土浦日大高)組=山新スイミングアリーナ、吉田雅宏撮影


静と動が際立つ演技だった。アーティスティックスイミング(AS)少年女子デュエットの佐藤友花(並木中教校)・大山結子(土浦日大高)組は福井国体8位から順位を一つ上げた。154・3183点は2人にとっては過去最高得点。2人は「力を全部発揮した」と胸を張った。

規定演技をこなすテクニカルルーティンと自由表現のフリールーティンで競う。テクニカルは序盤に迫力ある演技を披露した。静かな曲調の場面では水面に出た足は足先まで真っすぐに伸びた。7位と上々のスタートを切った。

勝負のフリー3分間へ、佐藤は「倒れてもいい全力で」、大山は「巻き返すために気合を入れ直した」と臨んだ。音数が少なく重厚な曲に、軽々しくならないよう、滑らかに表現。一つ一つの技を丁寧にこなした。2分すぎにテンポが上がると、水しぶきを上げながら力強く躍動した。3度成功させた得意のリフトは高さが出た。

終盤にかけて盛り上がりをつくった。演技が軽やかになると、会場から手拍子も起きた。「盛り上がっていて楽しく泳げた」と佐藤。フィニッシュが決まると、大きな歓声と拍手が送られた。

7位だった8月のJOCジュニアオリンピックカップ夏季大会では終盤の体力に課題を残した。通し練習の数を重ね、本番に挑んだ。追い込みが実り、順位こそ7位のままだったが、得点は伸ばした。

地元開催の国体は小学5年からペアを組み始めた2人にとって集大成でもあった。「7位入賞で多くの人に恩返しができていたらうれしい」。2人とも戦う目から優しい目に変わっていた。 (志賀敦文)

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