2019年9月16日(月)

ツルクビカボチャ 利根の特産に 佐伯さん スープ、菓子に最適

収穫時期を迎えたツルクビカボチャを抱える佐伯和さん=利根町奥山
収穫時期を迎えたツルクビカボチャを抱える佐伯和さん=利根町奥山

利根町羽根野の佐伯和さん(73)の畑で、ひょうたん型の細長いカボチャ「ツルクビカボチャ」が収穫時期を迎えている。洋風の料理に合う野菜で、スープや洋菓子などに使えることから、町も佐伯さんと協力し、特産としてPRに力を入れている。佐伯さんは「いろんな食べ方を知ってもらい、生産者を町内に広めたい」と話す。

利根町では、佐伯さんが代表を務める農園「つるっこファーム」が約5年前から作っている。「一番適している食べ方はスープ。糖度が高いので、お菓子づくりにも向いている」と佐伯さん。収穫後、常温で約1カ月たった時期が食べ頃。寝かせることで中身が熟成され、糖度が上がる。

本来の収穫時期は、7月下旬から8月上旬。今年は梅雨明けの遅れなど6、7月の天候不順の影響で遅れた。佐伯さんは「病気に強く、放っておいても育つので、手間がかからない。保存も楽」と話す。

水分が多く煮崩れしやすいため、意外にも煮物には不向き。天ぷらは甘みがあり、おいしいという。町内の飲食店では、イタリア料理店でシフォンケーキに使われ、和菓子店ではどら焼きのあんに使われている。

昨年11月に開かれた町の名物料理を決める「Tone1グランプリ」では、佐伯さんの妻幸子さん(70)が作った「ツルクビカボチャのポタージュスープ」が、試食した来場者の投票の結果、グランプリに選ばれた。

生産者、消費者拡大へ向けた課題は、認知度の低さ。さまざまな料理法を探る幸子さんは「広めていくには、料理教室などで食べてもらうなどし、食べ方を知らせなければ」と話す。

町も、まちおこしにつなげようとPR。町内の飲食店に加工品を作ってもらう取り組みを推進しているほか、毎月第3月曜日に町役場で開かれる新鮮野菜の直売会で販売し、町内のイベントでは試食会も開く。

全国の町村が一堂に会し、特産品や観光資源などをアピールする「町イチ!村イチ!2019」(11月30、12月1日・東京国際フォーラム)では、町の特産として販売する予定だ。

佐伯さんは「販路をつくり、流通に乗せることができれば、町内で生産に参入してくれる農家も増えるのではないか」と、今後の展開に期待を込める。(高阿田総司)



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