2019年9月17日(火)

「家庭内に安心感を」 元記者、石川氏 脱引きこもりへ講演 鉾田

引きこもりへの対応法などについて語る石川清氏=鉾田市鉾田
引きこもりへの対応法などについて語る石川清氏=鉾田市鉾田

引きこもりや不登校への理解を深めようと、講演会「長期ひきこもりへの対応〜閉塞的な家族関係改善のために第一歩は? そして第二歩は?〜」が14日、元NHK記者でフリーライターの石川清氏を講師に鉾田市鉾田の鉾田中央公民館で開かれ、当事者やその家族などが脱引きこもりに向けた方策を探った。

講演会は、昨年発足した「ひきこもり・不登校/鹿行地区家族会」の設立1周年を記念して、市内外の家族ら60人余りが出席した。

年間800件の訪問支援をこなすという石川氏は、「人の心には、子どもと親、大人の側面がある。小さいころから引きこもりの場合、心は子どもの部分が肥大している状態」と当事者の内面を解説。引きこもりの重篤化と長期化は「本人や家族ではどうしようもない」として、行政などの社会支援の必要性を訴えた。

脱引きこもりに向けては、当事者の孤立状態の解消を最優先に掲げ、「家庭内に安心感をつくってほしい」と強調。引きこもり初期の基本的なアプローチとして(1)当事者の居場所(2)医療(3)訪問支援(アウトリーチ)の3点を提示した。

訪問支援の有効性については自身の経験談を交えながら「第三者が(家庭に)入ると『社会』ができ、当事者の大人の部分が刺激されることになる」と解説。こうした訪問支援は、家族との交流がない重度の当事者のケースで効果を発揮するという。

家族が陥る誤りとして「荒れる当事者の機嫌を取るために現金を渡すのは、短期的には収まっても解決にならない」と“忖度(そんたく)家族化”に警鐘を鳴らし、親と当事者が共依存の関係になることに注意を呼び掛けた。

就職など社会参加した後は「職場と生活面、心という三つのパイプをつないでおくこと」を推奨。「一つの関係が切れても二つが残るように」と、当事者が再び孤立しないようなシステム構築の重要性を説いた。



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