2019年9月18日(水)

豚コレラ拡大警戒 防護柵、早期設置へ加速 県西地域 補助待たず着工準備

イノシシなど野生動物の侵入を防ぐ金網の柵(共同)
イノシシなど野生動物の侵入を防ぐ金網の柵(共同)

埼玉県などの養豚場で豚コレラ感染が確認されたのを受け、飼養頭数全国6位で全403の養豚場を抱える茨城県内でも感染源とされる野生イノシシの侵入を防ぐ防護柵の設置に向けた動きが本格化している。隣県での発生に県西地域の自治体は特に警戒を強めており、国や県の補助制度を使って設置を希望する農場では工事を前倒しして実施できるよう準備を急いでいる。 

防護柵の設置については国が全国の農場を対象に費用の半額を補助する支援措置を設けており、電気柵やワイヤーメッシュ柵などの設置を促すため、自治体を通じて制度の活用を呼び掛けている。

これを受け県は、設置費用の4分の1を県が、8分の1を市町村が上乗せ補助する制度を創設。県は県内の全養豚場が防護柵を整備できるよう9月補正予算案に事業費を計上。各市町村は12月補正予算で対応を予定し、農家は8分の1の自己負担で設置できる仕組みとなっている。

各市町村は現在、養豚農家を対象に防護柵を設置する意向があるか調査を進めており、希望する農家には早期設置に向けて取り組みを支援する。

桜川市では、市内4農場のうち3農場で補助制度に基づく防護柵の設置を希望しているといい、市側は早ければ10月にも設置工事に着手できるよう手続きを進める考え。八千代町でも町内6農場のうち2農場が既に設置の意向を示しており、年度内の完成に向けて取り組みを支援する。

筑波山麓地域などでイノシシによる農業被害が目立つ石岡市でも、「山間部を中心に設置の動きが進みそう」(市担当者)という。緊急性を要するとして水戸市は助成費用の専決処分も視野に対応を急ぐ。

一方で、自治体の意向調査に対し、養豚農家からは「高齢で後継者もいないので設備投資は避けたい」「小動物を介した感染の可能性も指摘されており、どれだけ効果があるのか」などの意見も寄せられており、県内全403農場で導入の動きがどれだけ拡大するかは不透明だ。(戸島大樹)



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