2019年9月26日(木)

《茨城国体》笠松運動公園はどっち ひたちなか?那珂?

02年に拡張、事務所移転

茨城国体のメイン会場となる笠松運動公園陸上競技場。管理事務所はひたちなか市だが、競技場自体は那珂市にある
茨城国体のメイン会場となる笠松運動公園陸上競技場。管理事務所はひたちなか市だが、競技場自体は那珂市にある

28日に開幕する第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」の総合開会式や陸上競技の会場となる笠松運動公園。式典が催される陸上競技場は那珂市に位置するが、県は管理事務所のあるひたちなか市を競技場の住所としている。住所表記は新聞社によって分かれるなど、一部扱いがまちまちだ。住所の違いはなぜなのか、公園の歴史から事情を探った。

■3市町村

陸上競技場や体育館、プールなどがある笠松運動公園は、前回1974年の茨城国体に合わせて建設された県立施設。土地はもともと工業団地用として県開発公社が所有し、勝田市(現ひたちなか市)、那珂町(現那珂市)、東海村の3市町村にまたがっていた。

当初、管理事務所は陸上競技場内にあった。2002年の全国高校総体(インターハイ)茨城大会で公園がひたちなか市側に大幅拡張され、新設されたプール兼アイススケート場に管理事務所が移転した。この時点から住所はひたちなか市に変更となった。管理事務所も「住所はひたちなか市しか表記していない」といい、公園要覧には「ひたちなか市佐和」とある。

■消防、警察は別

問題は、東京ディズニーランドに匹敵する56ヘクタールの広大な土地だ。陸上競技場自体はすっぽりと那珂市に入っている。自治体が違うため、事件事故の際などに消防や警察の管轄が変わってくる。保健所も管轄が異なる。

通常時、陸上競技場など那珂市部分は同市消防本部と那珂警察署の管轄。管理事務所などひたちなか市と東海村部分は、ひたちなか・東海広域事務組合消防本部とひたちなか警察署が担当する。ただ、国体の期間中は現地対策本部に両者が詰め、熱中症や落とし物の対応などを含め連携して迅速に対応するという。

公園の駐車場は計6カ所。陸上競技場に向かうためカーナビに「笠松運動公園」と入力すると、管理事務所側に案内され遠回りになる場合がある。

■別の場所

さらにややこしいのは、国体の陸上競技はひたちなか市主催なのに、競技会場は那珂市にあることだ。しかも、サッカー(女子)競技を開くひたちなか市総合運動公園陸上競技場は笠松と別の場所にあり、「勘違いする人が出る可能性は否めない」(県担当者)。

開催自治体と競技会場が異なる前例は過去にもあった。県国体・障害者スポーツ大会局によると、1974年国体の陸上競技は水戸市が開催自治体となり、会場は笠松だった。自治体規模や競技場の有無などから判断されたとみられる。

複数の市町村にまたがる施設はゴルフ場など他にもあり、必ずしも面積の大きい側に住所を置いているわけではない。宿泊学習施設「県立さしま少年自然の家」の場合、境町と坂東市にまたがり、しかも町部分は「飛び地」となっており、同市を通らないと施設に入れないものの、住所は管理事務所のある境町だ。

「広すぎて迷う人もいる」(管理事務所)という笠松運動公園。住所を巡る豆知識を頭の片隅に、国体競技を観覧してみてはいかがだろうか。(黒崎哲夫)



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