2019年10月4日(金)

《茨城国体》自転車 女子スクラッチV 梶原2冠 女王の力

一気に加速 追随許さず

〈自転車女子スクラッチ決勝〉女子チームスプリントと合わせて2冠を果たした梶原悠未(筑波大)=取手競輪場、鹿嶋栄寿撮影
〈自転車女子スクラッチ決勝〉女子チームスプリントと合わせて2冠を果たした梶原悠未(筑波大)=取手競輪場、鹿嶋栄寿撮影

本命視されていた女王の座は誰にも譲らない。自転車女子スクラッチ決勝で梶原悠未(筑波大4年)は、2位以下を突き放す圧倒的な走りで堂々の優勝を決めた。チームスプリントと合わせ2冠。「パワーもスピードも持久力も、日本一と証明できた」と言い切った。

20周計8000メートルの着順を競う。予選では独走とも言える1位通過で抜群の存在感を示した。そのためか、決戦で浴びるマークはひときわ激しさを増した。「強い気持ちで焦らず行こう」。自分に言い聞かせ、冷静になって周りの逃げをつぶし続けた。

先頭集団で迎えた最終盤は斜面を使って加速し、団子状態から一気に抜け出した。まさに追随を許さない。勝利を固く信じ、後ろは振り返らないままフィニッシュした。

普段の練習場所は筑波山周辺。頼りのメカニックもつくば市内にいる。周囲から寄せられる応援も温かい。恵まれた環境への感謝の思いは誰より強い。「茨城の代表として勝って恩返しする」。心に誓っての出場で使命を果たした。

本大会後は、海外を舞台に戦う。14日に渡韓を予定し、17日開幕のアジア選手権に臨む。目標は世界選手権や東京五輪でのメダル獲得だ。一つ一つをおろそかにせず、愚直に勝ち続けることが近道になる。

視線は常に高く持つ。ただ、本大会で確信した考えもある。「声援をもらって重圧に打ち勝つ。世界で求められることと同じはず」。駆け抜けた5日間の最後は満足した表情となった。取手の風を切った22歳の女王はもう一つ強くなった。  (鈴木剛史)

〈自転車女子スクラッチ決勝〉女子チームスプリントと合わせて2冠を果たし、試合後、笑顔を見せる梶原悠未(筑波大)=取手競輪場、鹿嶋栄寿撮影
〈自転車女子スクラッチ決勝〉女子チームスプリントと合わせて2冠を果たし、試合後、笑顔を見せる梶原悠未(筑波大)=取手競輪場、鹿嶋栄寿撮影


次の記事:飲酒中に口論...男性、腹を刺され死亡 43歳妻逮捕

全国・世界のニュース

2020 年
 9 月 19 日 (土)

メニュー
投稿・読者参加
サービス