2019年10月7日(月)

東南アジア学生ら鉱山廃水処理を見学 日立

環境対策技術を学ぶ

鉱山廃水の処理施設を見学する東南アジアの研修生=JX金属日立事業所
鉱山廃水の処理施設を見学する東南アジアの研修生=JX金属日立事業所

科学技術振興機構のさくらサイエンスプランで来日した東南アジアの学生と教員ら男女13人が2日、日立市白銀町のJX金属日立事業所を訪れ、同社の資料施設「日鉱記念館」のほか、鉱山廃水の処理施設などを見学した。

学生らは、マレーシアとラオス、ベトナムで社会環境工学などを学ぶ。同プランで早稲田大が受け入れた「日本における先端環境対策技術・環境対策技術とリサイクル技術」をテーマにした研修の一環として、同事業所を訪れた。

鉱山開発は、採掘時の環境対策のほか、閉山後も環境浄化対策が求められる。同事業所は、日立鉱山が1981年に閉山した後も、採掘跡から出る廃水の浄化処理を続けている。学生らは、シックナーと呼ばれる廃水の濃縮沈降装置に上るなどしながら、坑廃水の処理の仕組みを見学した。

マレーシア工科大学の博士研究員、サンタナ・クリスナンさん(35)は「規模が大きく先進的な施設で大変感銘を受けた。このような機会をいただいて大変光栄」と話した。

早稲田大の所千晴教授は、各国で鉱山開発を巡る環境対策などが課題になっていることから、「日本の歴史と対策を学んでもらい、自国の環境問題に対応してほしい」と話した。

JX金属広報室の諏訪辺武史室長は「当社の鉱山廃水処理やリサイクル事業は、資源循環型社会の構築に欠かせない。今回の現場見学を通して、アジア各国の若い世代の方々にも、社会的責任を果たすことの重要性をご理解いただけたものと考えている」と述べた。(斎藤敦)



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