2019年10月7日(月)

《茨城国体》スポーツクライミング 成年女子リード2位 野口・小林組、最後は笑顔 競技人気向上に感慨

〈スポーツクライミング成年女子リード決勝〉準優勝した野口啓代(県競技力向上対策本部)=鉾田総合公園特設競技場、菊地克仁撮影
〈スポーツクライミング成年女子リード決勝〉準優勝した野口啓代(県競技力向上対策本部)=鉾田総合公園特設競技場、菊地克仁撮影

スポーツクライミング成年女子リードで連覇を狙った野口啓代・小林由佳(県競技力向上対策本部)組は、無念の2位に終わった。野口が出場者で唯一の完登を達成したものの、小林の序盤の落下が響いた。

試技開始から1分5秒。大勢の観客で埋まった会場がどよめいた。小林は慎重に登って行ったが、約12メートルの壁の3分の1ほどで足を滑らせた。小林は「こんなミスはしたことない」と痛恨のミスにぼうぜん。野口の試技を祈るように見守るしかなかった。

小林の落下を会場の雰囲気で察した野口。一瞬「動揺した」ものの、すぐに気を取り直し、龍ケ崎市から駆け付けた母校の八原小の児童らの声援を背に、別次元の登りを披露した。

他都県の選手らが苦しんだ最大傾斜150度の課題も、野口は長い手足を生かし、楽々突破してみせた。最後のホールド(突起物)を両手でがっちりつかむと、会場からは割れんばかりの拍手が湧き起こった。ゆっくりと観客席に向き直った野口は、笑顔で大きく左手を振って応えた。

野口は出場が内定している来年の東京五輪後に引退、小林はすでに競技の第一線を退いており、ともに「最後の国体」と位置付けていた。“有終の美”を飾れなかったが、競技が注目を浴びる前から世界を舞台に活躍してきた2人は「こんなに注目されると思わなかったのでうれしかった」と、3日間で約1万4千人の観客が訪れたことを、何より喜んだ。

野口が「一番大切だった」という競技別天皇杯・皇后杯を獲得。最後は満面の笑みで大会を終えた。  (藤崎徹)

〈スポーツクライミング成年女子リード決勝〉準優勝した小林由佳(県競技力向上対策本部)=鉾田総合公園特設競技場、菊地克仁撮影
〈スポーツクライミング成年女子リード決勝〉準優勝した小林由佳(県競技力向上対策本部)=鉾田総合公園特設競技場、菊地克仁撮影


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