2019年10月10日(木)

障スポ、全日程中止 台風接近で安全考慮 県外選手団 2500人、既に茨城県入り

全国障害者スポーツ大会の中止を記者発表する県幹部=10日午後、県庁
全国障害者スポーツ大会の中止を記者発表する県幹部=10日午後、県庁

12日から3日間の日程で開催予定だった第19回全国障害者スポーツ大会「いきいき茨城ゆめ大会」について、主催する茨城県は10日、台風19号の接近に伴い、全日程を中止すると発表した。順延もしない。荒天で一部競技が中止された例は過去にあったが、全日程の中止は大会史上初めて。県は「選手や県民の安全を第一に考えた」と中止の理由を説明した。

同大会は国民体育大会の直後に開催県で毎年開かれる国内最大の障害者スポーツの祭典。

笠松運動公園(ひたちなか市)などを会場に、陸上など個人6競技、車いすバスケットボールなど団体7競技の計13競技とオープン競技を実施し、47都道府県と20政令市から約5800人の選手団の参加が見込まれていた。

大会の開催基準要綱は、開幕前や会期中に災害が発生した場合、「実施不可能な競技が3分の2程度に達した時は大会を中止する」としている。

県は8日以降、競技ごとに競技団体や会場地の市町村と実施の可否を検討し、9日にサッカーや水泳など6競技の中止を決定。台風の進路が確定してきた10日にはアーチェリーや卓球など3競技の中止も決まり基準に達した。

3日間の全日程中止の理由として、県は安全上の問題に加え、審判や競技補助員らが会場に来られない可能性があり、天候が回復したとしても競技会場の仮設施設の準備に時間を要することなどを挙げた。

さらにJR東日本で計画運休の可能性も浮上。スポーツ庁からの大会中止の提案を受け、県は同庁や日本障がい者スポーツ協会と主催者間で協議し、10日午後2時5分、全日程の中止を正式に決めた。

県によると、県外から選手団約2500人(10日時点)が既に本県入りしており、県は同日夜、県庁で各選手団の代表者を対象に説明会を開催。参加者からは「判断が遅かったのではないか」などと対応を疑問視する声が相次いだ。

大井川和彦知事は「開催に向けて長い間ご尽力いただいた一人一人のことを思うと大変残念だが、選手、県民の安全を第一に考えた苦渋の決断であることを理解してほしい」とのコメントを出した。

同大会には皇嗣(こうし)秋篠宮さまご夫妻と次女の佳子さま、高円宮妃久子さまも来場される予定だった。(戸島大樹)



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