2019年10月11日(金)

台風19号接近 収穫、施設補強急ぐ 茨城県、農家へ対策呼び掛け

台風19号の接近に備え、農業用ハウスの補強を行うピーマン農家=10日午後1時20分ごろ、神栖市矢田部
台風19号の接近に備え、農業用ハウスの補強を行うピーマン農家=10日午後1時20分ごろ、神栖市矢田部

9月の台風15号で被害額が60億円を超す甚大な農業被害に見舞われた茨城県内では10日、大型で猛烈な台風19号の接近に備え、各農家が農作物の収穫作業を急ピッチで行ったり、農業用ハウスの補強作業に取り組んだ。県は台風15号で傷んだ農業用施設が多いことから、各地域の農業改良普及センター職員が農家を訪れるなどして対策を呼び掛けた。

全国有数のピーマン産地の神栖市では、台風15号で大きな被害を受けたピーマン農家が対応に追われた。同市矢田部のピーマンハウスでは同日、防虫ネットなどを使ってハウスの補強を行ったり、扉が開いて雨風が侵入しないよう扉を両側からパイプで固定する姿が見られた。

台風15号でハウスの一部が損壊したピーマン農家の60代男性は「立て続けの台風は痛い。できるだけの備えはして、また被害があったら仕方ない」と肩を落とした。市によると、台風15号による市内の農業用施設の被害は、全壊27棟を含む計314棟あった。

同市波崎の波崎漁港では、漁師らが小型船を船だまりに移し、ロープで固定したり、風で飛ばされる恐れのある道具などを片付けた。台風15号で同漁港では目立った被害はなかったが、漁師の男性(59)は「何も被害がないことをただ祈りたい」と願った。

県は農家に対し、農業用ハウスなどに補強材を入れて施設の骨組みを強化したり、ハウスの周りに排水溝を設けて雨水の浸入を防ぐなどの対策を呼び掛けている。8日から農業改良普及センター職員が巡回指導を行い、対策の徹底を図っている。県農業技術課は「前回(台風15号)同様の情報提供だけでは足りないと判断した。教訓を生かし、早めの対策をお願いしたい」とした。(関口沙弥加、大貫璃未)



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