2019年10月14日(月)

台風19号 水害教訓に避難促す 常総市 無線や緊急速報活用

避難所となった県立水海道一高体育館=13日午前10時ごろ、常総市水海道亀岡町
避難所となった県立水海道一高体育館=13日午前10時ごろ、常総市水海道亀岡町

2015年9月の関東・東北豪雨で鬼怒川が決壊した常総市では13日、鬼怒川が氾濫危険水位を超え、「4年前の再現か」と緊迫した状態となった。前回の教訓を生かそうと大勢の住民が避難行動を取り、行政も懸命に避難を呼び掛けた。


避難所の一つ、県立水海道一高(同市水海道亀岡町)。午前1時すぎに体育館が開放されると、住民が次々に訪れた。体育館はすぐに満員となり、市は急きょ、柔道場や剣道場など別の場所を用意。校内敷地は避難者の車であふれ返った。

同市では4年前の洪水の時、逃げ遅れた住民約4300人が自衛隊のヘリやボートで救助された。

同校に身を寄せた女性(66)は「前回で洪水の怖さを知ったので、すぐに逃げようと思った」。別の男性(54)は「足腰が弱い両親のことを考え、前日から自主避難した」とそれぞれ語った。

市は今回、避難所を14カ所開設し、最大で約2700人が避難。市防災危機管理課の横島義則課長は「防災無線で何度も避難を呼び掛け、さらに携帯電話の緊急速報も使った」と住民意識の高まりを評価した。

鬼怒川では4年前の水害以降、国土交通省が「再度災害防止」を誓い、堤防のかさ上げ工事に着手。さらに、市内を流れる支流の八間堀川の内水氾濫を防ぐため、樋門(ひもん)を閉じる事前行動計画を策定するなどの対応も図ってきた。

同市の神達岳志市長は「国交省と連絡を取り合い、八間堀川の内水氾濫を抑えることができた」と成果を挙げた。市幹部は「もし堤防がかさ上げされていなかったら水害が起きていたかもしれない。水位が下がって良かった」と話した。(今橋憲正)



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