2019年10月16日(水)

台風19号 県内死者2人 「2階に逃げれば」 近隣住民悔やむ

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台風19号の風水害で県内では2人が死亡した。2人の近所では「2階に逃げていれば」「台風さえなければ」と悔やむ声が漏れた。

久慈川が氾濫した大子町大子の自宅で亡くなった女性(91)は、堤防沿いの2階建てで1人暮らし。亡き夫と共に元教員だった。最近は地域の会合に顔を見せるなど元気な姿を見せていた。

女性の自宅は約165センチまで浸水した跡があり、13日朝、1階で死亡しているが見つかった。近所の住民は「水が来なかった2階に避難していれば」と悔やんだ。町によると、自力避難が難しい人たちを記した「避難行動要支援者名簿」に女性も登載されていた。

桜川市福崎の男性(85)は自宅敷地内で12日夕、強風にあおられ転倒、コンクリートの地面に頭を打ったとみられ重傷だった。14日深夜、脳挫傷で搬送先の病院で死亡。妻(80)は「気持ちの良い人だった。台風さえなければ」と肩を落とした。

男性は中学卒業後、専業農家として主に稲作を行い、妻と共に男女2人の子を育て上げた。

妻によると、12日午後5時ごろ、激しい風雨の中、男性はサンダル履きで庭先に出た。妻が窓を開けて見ると、裸足で呆然と立っていた。家に招き入れて寝かせたが、嘔吐(おうと)したため救急車を呼んだ。

近くの男性(61)は「亡くなったなんて信じられない」。別の近所の女性(94)は「野菜を作れば持ってきてくれたりとても良い人だった」と惜しんだ。 (戸島大樹、冨岡良一)



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