2019年10月16日(水)

台風19号 常陸大宮以北水郡線不通 16日から臨時バス

高校通学の足止まる

常陸大宮駅止まりの下り列車で下車し、親の迎えを待つ高校生たち=15日午後4時57分、常陸大宮市南町、吉田雅宏撮影
常陸大宮駅止まりの下り列車で下車し、親の迎えを待つ高校生たち=15日午後4時57分、常陸大宮市南町、吉田雅宏撮影

JR水戸支社は15日、台風19号の影響で運転を取りやめていた水郡線の一部区間のうち、水戸-常陸大宮間と支線の上菅谷-常陸太田間で運転を再開した。一方で、大子町の橋梁(きょうりょう)が流失するなどして復旧の見通しが立たない常陸大宮以北の区間では同日、バスによる代行運転も実施されず、大子清流高(同町)などの高校では一部生徒の通学の足が止まった。

同校では同日、1〜3年の生徒計35人が欠席。自宅の被災や水郡線の運休が主な理由という。午前8時すぎ、正門前では子どもを車で送り届ける保護者の姿も目立った。

学校側は同日、午前中3時間の短縮授業に切り替え、18、19の両日の文化祭まで4時間体制とすることも決定。石川浩一教頭は「いつまでも保護者の送迎だけには頼れない」と足の確保に頭を抱えた。

普段は水郡線を使う同高1年の男子生徒は同日、自転車で通学。被災地域を横目に坂道の多い約6キロの道のりを往復した。生徒は「しょうがない」としつつも「学校に来られない人もいる。早く復旧してほしい」と語った。

大子から水戸方面に通う生徒にも影響が出た。

町内の商店街で働く女性(44)は、高校1年の長男が那珂市内の高校に通うため水郡線を利用するが、同日は急きょ夫が学校まで送り届けた。共働きのため「送り迎えも毎日はできない。代行バスを出してほしい」と住民の切実な声を代弁した。

こうした沿線住民の声を受けJR水戸支社は同日、16日朝から常陸大宮-常陸大子間で「臨時バス」を運行すると発表。朝と夜に2本ずつ、上下4本を運行する計画だが、バスが手配できず取りやめになったり、満車で乗車できなかったりする可能性もある。

同区間は被害が大きいため、復旧まで「大幅な期間を要する」といい、盛り土の流失があった常陸大子-郡山間は復旧工事の完了まで約1カ月かかる見通し。西金-上小川駅間の第2久慈川橋梁は当初「傾斜している」と発表していたが、その後の調査で異常なしと判明した。(戸島大樹)

給水所で被災者の車に水を運び込む自衛隊員=15日午後1時26分、常陸大宮市北町、吉田雅宏撮影
給水所で被災者の車に水を運び込む自衛隊員=15日午後1時26分、常陸大宮市北町、吉田雅宏撮影


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