2019年10月18日(金)

台風19号被害 水戸の茨城新聞OB証言 「ここまで水来るとは」

自衛隊ボートに救助

茨城新聞OBの園部章さん宅で片付け作業が始まった=15日午後0時5分、水戸市岩根町
茨城新聞OBの園部章さん宅で片付け作業が始まった=15日午後0時5分、水戸市岩根町

台風19号で甚大な被害を受けた水戸市岩根町。同町在住の茨城新聞OB、園部章さん(72)に被災当時の様子を聞いた。

土曜日の12日夜はテレビを見て過ごしていた。日曜日の13日未明に那珂川支流の西田川を見に行くと、畑に濁流が流れ出していた。後に那珂川を見に行き、越流までまだ2〜3メートル程度の余裕があったのを確認して1時間の仮眠を自宅2階で取った。

夜明けごろ、自家用車を近所の高台に移動させた。妻と娘は車で避難させた。だが明るくなり朝になっても水が引かず、どんどん増えるばかり。自宅の1メートル60センチ程度まで濁流が入っていた。まさかここまで水が来るとは思わなかった。

2階で時が過ぎるのを待っていたが、「これ以上は無理」と思い119番した。ヘリコプターが上空を飛んでいるので、手を振ったが気付かれなかった。午前11時半ごろ、集落に自衛隊のボートが来てくれ、2階から救出された。国道123号で妻と合流し、妻の妹宅で13日は過ごした。

14日昼ごろ、堤防から自宅を見たが、まだ水が残っていた。15日にやっと片付けに入った。友人、知人が来てくれ、畳を剥がすことになった。

水戸での降水量はそれほどでもなく、午前2時ごろには多少収まっていた。栃木県内の降水量を考えて行動する必要があったかもしれない。1986年の那珂川水害以降に立派な堤防や水門ができて安心していた側面もあった。今回は藤井川の堤防が決壊して流れ出たのだろう。

市の広報車が「那珂川が氾濫した」と回っていたが、具体的な地名や河川名を言ってもらえると緊迫感が増えると思う。

過去2回の水害を経験しているが、今回の被害が一番大きい。(談)



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