2019年10月19日(土)

台風19号、JR水戸 水郡線鉄橋復旧に1年超 西金-常陸大子除き 11月1日再開

台風19号の影響でJR水郡線袋田-常陸大子間の久慈川に架かる鉄橋が流失した問題で、JR東日本水戸支社の雨宮慎吾支社長は18日の定例会見で、「これだけ崩落すると(復旧に要する期間は)数カ月でなく年単位」と述べ、少なくとも1年以上かかるとの見通しを明らかにした。運休している常陸大宮-安積永盛間のうち、西金-常陸大子を除く区間は11月1日の始発から運転を再開する予定。水戸-西金間と常陸大子-郡山間で折り返し運転となり、不通の西金-常陸大子間はバスで代行輸送する。

久慈川の増水で流失した第6久慈川橋梁(きょうりょう)(大子町久野瀬)は、全長約137・8メートル、幅約3・8メートルで、1926年に完成。同支社によると、2年に1度検査しており、昨年2月の時点では異常はなかったといい、「老朽化が原因とは考えていない」としている。

久慈川の水位は約7メートル上昇し、橋桁に濁流が到達。7連の鉄製橋桁が全て落下し、コンクリート製の橋脚6基のうち3基が流失、1基が転倒した。橋桁は約110メートル下流まで押し流された。

同支社は17日、橋桁や橋脚の撤去に向けて準備工事に着手。今後、鉄橋の復旧を目指し調査や工法の検討に入る。復旧費用はJR東が負担するが、仮に川幅を広げるなど河川改修を伴う場合、河川管理者の県と調整が必要になるという。

常陸大宮-西金間は信号通信などの電気系統、常陸大子-安積永盛間は盛り土2カ所がそれぞれ被災したが、18日までに復旧の見通しが立った。不通区間のうち、西金-袋田間は大きな被害はなかったが、袋田駅に列車の折り返し設備がないため運行を見送る。

バスによる代替輸送は16日から常陸大宮-常陸大子間で朝夜2本ずつ、上下各4本を運行。11月1日以降は西金-常陸大子間で運行する計画だが、便数は未定。同支社は「毎日しっかりと便数を確保できるようバス会社と調整している」としている。

被災したローカル線の復旧は長期間を要する例もある。福島、新潟両県を走るJR只見線は2011年7月の豪雨で橋桁が被災し、会津川口-只見間が不通になった。復旧補助制度を拡充した改正鉄道軌道整備法成立に伴い、昨年6月に復旧工事に着工。21年度中の運行再開を目指している。復旧費用は約81億円で、国や県、沿線の市町村が3分の2、JRが3分の1を負担。不通区間では現在まで約8年間、代行バスの運行が続いている。(長洲光司)



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