2019年10月19日(土)

台風19号 那珂川氾濫情報出さず 「心からおわび」 国交相、知事に謝罪

大井川和彦知事(手前)に謝罪する赤羽一嘉国交相=18日午後5時ごろ、常陸太田市役所
大井川和彦知事(手前)に謝罪する赤羽一嘉国交相=18日午後5時ごろ、常陸太田市役所

台風19号によって水戸市などで那珂川が氾濫していたのにもかかわらず国土交通省関東地方整備局が氾濫を知らせる「氾濫発生情報」を出していなかったことについて、赤羽一嘉国交相は18日、視察のため訪れた本県で、大井川和彦知事らに「あってはならないこと。心からおわびしたい」と謝罪した。

赤羽氏は同日、那珂川や久慈川、浅川の決壊現場を視察。常陸太田市役所で大井川知事らと面会し、全国の河川管理者に同様の事例が起きないよう注意喚起したことも伝えた。

整備局によると、13日午前1時半ごろ、常陸河川国道事務所(水戸市)に那珂川氾濫の情報が寄せられ、同4時半すぎには同事務所職員が氾濫を確認。だが同じ頃に氾濫した久慈川の対応のために現場が混乱し、那珂川の情報を出せなかったという。

那珂川は常陸大宮市で2カ所、那珂市で1カ所の堤防が決壊し、広範囲で浸水被害が生じた。台風19号で堤防が決壊した国管理の7河川のうち氾濫発生情報が出なかったのは那珂川のみ。整備局は那珂川について情報を出さないまま同日午後3時に堤防が決壊していたと発表した。

赤羽氏は再発防止へ「人員を増やして万全の態勢をとる」と述べた。

視察に同行した大井川知事は緊急要望書を提出。激甚災害への早期指定のほか、被害のあった河川や道路、JR水郡線の早期復旧などを求めた。赤羽氏は、久慈川や浅川などの県管理河川の応急・本格復旧工事を、国による権限代行で進めることを表明した。

視察後、赤羽氏は報道陣の取材に対し「想像を絶する甚大な被害。これまでの基準通りではなく新たな治水対策が必要だと思っている」と強調。橋梁(きょうりょう)が流失した水郡線については「復旧に時間がかかるので、代替輸送を用意できるようしっかり取り組む」と述べた。(戸島大樹)



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