2019年10月26日(土)

梶山経産相が誕生 台風被害「復旧に全力」 菅原氏、事実上の更迭

経産相に就任し、記者会見する梶山弘志氏=25日午後、経産省
経産相に就任し、記者会見する梶山弘志氏=25日午後、経産省

選挙区内の有権者に秘書が香典を渡したなどとする公選法違反の疑いが週刊誌報道で浮上していた菅原一秀経済産業相(57)が25日、安倍晋三首相に辞表を提出した。首相は受理し、後任に梶山弘志元地方創生担当相(64)=自民、衆院茨城4区=の起用を決めた。皇居での認証式などを経て正式に就任した梶山氏は「経済産業行政は課題が山積している。与えられた職務に全力で取り組む」と決意を述べた。

週刊誌報道後、官邸は菅原氏に辞任の検討を求めており事実上の更迭。安倍首相は陳謝した上で、梶山氏の起用について「(地方創生担当相で)地方の産業活性化や規制改革に取り組み、成果を上げた。その経験を生かし、幅広い経済産業行政でかじ取りを担ってもらいたい」と述べた。

就任後の会見で梶山氏は、突然の入閣に「スピードを出している急行列車に飛び乗ったよう」と驚きながらも、台風15、19号による本県含めた各地の被害に触れ、「被災地の生活支援や中小企業の早期の事業再開は待ったなしの課題。復旧復興に向け、できることは全てやる」と強調した。

原発の再稼働問題については「省エネルギー、再生エネルギーの導入を最大限進め、原発依存度をできるだけ減らす」とこれまでの政府方針を維持する考えを示した。東海村の日本原子力発電東海第2原発の再稼働に関しては、「私自身の考え方、コメントは差し控える」とした。

関西電力役員らによる金品受領問題や年内妥結を目指す東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉、韓国向け半導体材料の輸出規制強化など、山積する国内外の課題について、梶山氏は「それぞれの課題に全力で取り組む。一刻の停滞も許されない」と強調した。

梶山氏は常陸太田市出身で、県立太田一高、日本大法学部卒。官房長官などを務めた父の故梶山静六氏の死去後、後継として2000年衆院選で初当選し、現在当選7回。党副幹事長や政調会長代理、衆院国土交通委員長などを歴任し、国土交通副大臣・政務官にも就いた。13年10月からは党県連会長も務める。17年8月に地方創生担当相として初入閣し、18年10月まで規制改革や行政改革、国家公務員制度などの担当大臣を務めた。(高岡健作)

■大井川知事 早期復興へ「心強い」

梶山弘志氏の経産相就任について、同省出身の大井川和彦知事は「米中貿易摩擦の激化などを背景とした世界経済の減速や急激な人口減少による国内需要の縮小など、日本経済はさまざまな課題を抱えています。台風19号により県内全域で深刻な被害を受け、総力を挙げ被災者支援および被災地の復旧に取り組んでおり、課題が山積する中、大臣就任は大変心強い限り。一日も早い復旧復興、国内経済の振興、地域経済の活性化、雇用の場の確保などに力を発揮いただくことを強く期待しています」とのコメントを出した。



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