2019年10月26日(土)

台風19号2週間 再び大雨、募る疲労 水戸や常陸太田 復旧阻み避難続く

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記録的豪雨をもたらした台風19号の上陸から26日で2週間。県内で浸水被害などにあった水戸市や常陸太田市などの被災地は25日も大雨に見舞われ、避難所で過ごす住民らは阻まれた復旧作業にさらなる疲労感を募らせた。一方、水戸市では同日、罹災(りさい)証明の交付をスタートした。県営住宅への入居も始まり、徐々にだが、生活再建への歩みも進みつつある。

大雨に見舞われた25日、70人ほどが避難を続ける水戸市飯富町の市立飯富中学校では、不安な様子で外を眺める住民の姿が見られた。妻と2人で避難している岩根町の大信孝さん(72)は「自宅は8割方片付き、床や壁が乾くのを待っているが、この雨では進まない。自宅で正月を迎えるのは難しいかな」と表情を曇らせた。

常陸太田市高柿町の交流センターふじには57人が避難。住民は自宅の復旧作業などで疲労感が漂う。

15日から身を寄せる同市松栄町の鈴木好文さん(66)は「片付け作業には多くの親戚や高校生のボランティア、岡山県のNPO法人などに来てもらった」と感謝した。ただ妻の信子さん(65)は「頭の中は家のことばかりで平常心が保てない。体より精神的に疲れる」とこぼす。

夫婦は2011年の東日本大震災で自宅が被災。翌年に建て替えたが、今回の水害で床上1・4メートルまで水に漬かった。好文さんは「当初は越水と聞いていた。決壊だったら行動も違っていた」と悔やんだ。

13日早朝に避難した安栄伸さん(28)は避難所生活に慣れず、夜間に自宅2階や車中で過ごすことがあるという。「休みなく動いているので足腰にきている」と疲労を訴え、「会社も長く休んでいるので、そろそろ戻らないと」と話した。

妻と2人でいったん市外に避難した後、14日から身を寄せた鈴木正光さん(66)。早朝に自宅に向かい、その足で午前中に出勤、午後は自宅の片付けに戻る日々を送る。「気が張っているせいか『大丈夫ですよ』という言葉が出てしまう。やることがたくさんあって」と苦笑い。「これ以上災害が増えないことを願うしかない」と話した。(飯田勉、前島智仁)



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