2019年10月28日(月)

台風19号 水海道一高生「恩返し」 大子で泥かきや清掃手伝う

泥のかき出しと壊れた小屋の解体作業を行う水海道一高の野球部員=大子町南田気
泥のかき出しと壊れた小屋の解体作業を行う水海道一高の野球部員=大子町南田気

2015年9月の関東・東北豪雨で大規模水害に見舞われた常総市の高校生たちが27日、台風19号で浸水被害を受けた大子町を訪れ、ボランティア活動を行った。常総市も4年前、多くのボランティアに助けられた。生徒たちは「今が恩返しをする時」と、泥かきなどを懸命に手伝った。

ボランティアをしたのは県立水海道一高の野球部員19人とサッカー部員23人。引率の教師とともに午前9時に大子町に入った。

野球部員が向かった先は同町南田気の集落。活動する場所は久慈川沿いの2軒の住宅で、二手に分かれて作業に取り掛かった。

床上1・8メートルの浸水被害だった高村正子さん(62)方では、泥の撤去や壊れた小屋の解体に取り組んだ。「被災者の気持ちを少しでも楽にしてあげたい」。山本侍延さん(16)はそんな思いでスコップを握り締めた。「うちも4年前、床上まで泥水に漬かったから、気持ちが分かる。できる限りのことはやりたい」と力強く語った。

自宅の裏が濁流で削られた高杉由之さん(65)方では、男子部員が庭の片付け、女子マネジャーらは室内を清掃した。

小林大介さん(15)は自分が被災した4年前を振り返り、「当時、自宅の後片付けを両親の知人が手伝ってくれた。今度は自分がやる番」。フローリングの床を何度も雑巾で拭いた片野令菜さん(16)は、「わたしも水害を経験しているから、人ごとじゃない。早くこの家に戻れるようにしてあげたい」と、避難生活を続ける高杉さんを気遣った。

サッカー部員は町役場1階の文書庫で、水浸しとなった公文書を運び出す作業を手伝った。外に出した公文書は近くの車庫に並べて乾燥させた。

副キャプテンの菊地倫弥さん(16)は「常総も水害があり、大勢のボランティアが来てくれた。つらい時に助け合うのは当然」と語った。(今橋憲正)



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