2019年10月30日(水)

台風19号 大子 医療機関が順次再開 機器水没、診療まだ一部

【AD】

台風19号による久慈川の氾濫で、浸水被害を受けた大子町の中心部にある5カ所の医療機関が順次、診療を再開している。なじみの医師の診察を受けた患者らはほっとした表情を見せるが、水に漬かった医療機器は全て取り換えるしかなく、全面的な診療再開には時間がかかり、費用負担も重くのしかかっている。

「患者さんは顔を見て、話を聞くだけでも安心できるだろう」。保内郷メディカルクリニックの桜山拓雄院長(73)は話す。1階は泥だらけになり、検査のための医療機器は水に漬かった。職員らが後片付けに当たり、21日には外来診療を再開した。

だが、CTスキャンやエックス線などが使えず、十分な診療態勢には程遠い。エックス線は30日に仮の機器が入るものの、CTを含め新しい機器が届くのは1カ月先。入院患者が過ごす2階とのエレベーターも水が入ったため、稼働できないままだ。

「費用が全部自前だと、とてもやっていけない。国の補助がどうなるか」。先行きへの不安も尽きない。

久保田病院は28日、一般外来の診療を再開した。初日には100人以上が来院した。全ての医療機器が浸水し、診療はまだ内科的な一部にとどまる。

高額なCTなどの機器は全て買い換えとなり、費用は億単位に上る。沢畠俊哉事務長(67)は「負担面はすごく大変」と話す。

新機器がそろい、全面再開までにはあと2週間ほどかかる見通しだ。 (川崎勉)



次の記事:つくば市、個人情報89人分流出 

全国・世界のニュース

2020 年
 5 月 29 日 (金)

メニュー
投稿・読者参加
サービス