2019年11月1日(金)

《記者コラム:鹿島灘》怖さ感じた「慣れっこ」 台風19号

【AD】

「慣れっこ」。この言葉にあらためて怖さを感じた。9月の台風15号に続き、10月の19号、21号の影響による大雨と、河川の氾濫など短期間で大きな被害に見舞われた本県。

台風19号では、担当地域の神栖市の利根川下流沿いで、増水した川の水があふれ、約90棟の住宅で床上、床下浸水の被害が出た。住民は「まさかここまで水が来るとは」「こんな被害は初めて」と口をそろえた。

冠水し始めた頃、「安全な場所へ避難を」と声を掛けながら取材する中で印象的だったのは「いつものこと」「慣れっこ」と笑顔さえ見せた住民の姿。満潮も重なり、その後数時間で水位は一気に上昇。“いつも”のラインを越えたのだ。

堤防整備などハード面の対策には時間も要する。住民の防災意識を高めるなどソフト面の強化は、今からだってできる。一人一人が災害への危機意識を変え、自分自身や家族、仲間の命を守る行動をしてほしい。

11月1日付で、本社(水戸市)へ異動することになった。出会った全ての人に感謝したい。鹿行地域は生まれ育った場所でもあり、約3年半担当した神栖市を離れるのはさみしさと心配もあるが、どうか皆さん「ご安全に」。(関口沙弥加)



次の記事:「つらいんです」 30年隠した障害

全国・世界のニュース

2020 年
 1 月 22 日 (水)

メニュー
投稿・読者参加
サービス