2019年11月3日(日)

台風19号で障スポ中止 余波今も 大量に残るグッズ キャンセル料負担

主催の県「想定外」

全国障害者スポーツ大会の展示会場では記念品などが無料配布されている=県庁
全国障害者スポーツ大会の展示会場では記念品などが無料配布されている=県庁

台風19号の影響で、大会史上初の中止に追い込まれた第19回全国障害者スポーツ大会。幻に終わった国内最大の障害者スポーツの祭典について知ってもらおうと、今月から県庁で関連資料の展示が始まった。一方で、「想定外」の事態を受け宿泊キャンセル料などを肩代わりするなど、主催の県は異例の対応を迫られている。

県庁展望ロビーで1日から始まった「まぼろし〜の『いきいき茨城ゆめ大会』展」。各県選手団をもてなす歓迎旗やメダル、種目紹介、宿泊・輸送計画書…。日の目を見なかった関連資料が並ぶ。

企画した県障害者スポーツ大会課の担当者は「準備段階から多くの県民の協力を得てきた。誰の目にも触れないまま終わらすのではなく、何か形にしたかった」と話す。展示は15日まで。競技会場で配る予定だった缶バッジや手拭いなどを無料で配布し、8日から10日にかけては大会オリジナルのタオルやTシャツなどを販売する。

こうした大会関連グッズが「数は不明だが、大量に余っている」(同課)といい、メダルなど配布や販売が難しい品の今後の扱いは「検討中」という。

■1泊分?
全日程中止の余波は今も続く。特に宿泊施設は影響が大きい。各県選手団約5800人は県内約100のホテルや旅館に分かれ、多くが5泊6日の日程で滞在予定だった。一つの宿泊施設で受け入れるのは数十人から300人程度。全ての客室を選手団に提供する予定の施設もあった。

大会の宿泊要綱はキャンセル料について「取り消した泊数に関わらず1泊分」と定める。本来なら各県選手団が支払うが、県は直前の中止によって余計な出費を生じさせた点を考慮。特例として選手団には負担を求めず、県が払う方向で調整を進める。

だが、そもそもキャンセル料の1泊分は、全日程の中止を想定した規定ではない。過去の開催県から代々引き継がれてきた内容を今回も応用したといい、県は「1泊分が妥当かどうかも含め検討中」として詳細は決まっていない。

県ホテル旅館生活衛生同業組合の担当者は「施設側にとっては大きな痛手だった。大規模イベント時の危機管理をどうするか、大きな課題を残したと思う」と指摘する。

■弁当代も返金
各県選手団から事前に手配の依頼があった大会期間中の昼食の弁当についても、県は前日練習日を含めた4食分の代金を各県選手団に返金する方針だ。事前に「返金はない」と案内していたが、異例の事態を踏まえ決めた。

本年度、障スポ大会のために県が計上した予算は21億7300万円。キャンセル料の負担など当初予定になかった支出も生じるが、県国体・障害者スポーツ大会局は「予算の範囲内で収まるよう対応する」としている。

★全国障害者スポーツ大会
国民体育大会の直後に開催県で毎年実施。第19回大会は10月12〜14日の日程で本県で初めて開く予定だった。笠松運動公園などを会場に個人6競技、団体7競技の計13競技を実施し、47都道府県と20政令市から約5800人の選手団の参加が見込まれていた。台風19号の影響で開幕2日前に全日程中止が決まった。



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